【楽天】キーナートさんと親交のあった王貞治氏が追悼「日本の野球とアメリカの野球の架け橋」
楽天の初代GMを務めたマーティ・キーナートさんのお別れの会が1日、仙台市内で執り行われた。11月8日に78歳で死去。楽天初代監督の田尾安志氏(70)、森井誠之球団社長(50)ら約420人が参列した。 生前はスポーツ界で幅広く活躍。74年には太平洋クラブライオンズ(現西武)で日本球界初の外国人フロントに。78年には日本初のスポーツバー「THE ATTIC」を神戸にオープン。また、元阪神のランディ・バースの代理人を長年務めた経験もある。楽天初年度の05年にGMを担った。 監督とGMの間柄だった田尾氏は「マーティも僕も、最初の思いからすると志半ばで楽天球団に関しては終わっちゃったんですけど」と回想した。退団後もキーナートさんの自宅を訪れるなど交流は続いた。「年齢は僕よりかなり上なんですけど、一緒の年代みたいなお付き合いが気兼ねなくできるような人。本当にフレンドリーな人でした」と故人をしのんだ。 親交のあったソフトバンク王貞治球団会長(84)は動画で追悼メッセージを寄せ「日本の野球とアメリカの野球の架け橋。楽天でも仕事されて、本当に50年以上、日本の野球とアメリカとの土台を作ってくれました。我々としては恩人だと思ってます」と感謝した。【山田愛斗】 ◆マーティ・キーナート 1946年、米ロサンゼルス出身スタンフォード大卒。65年に留学生で初来日。69年に再来日した後はスポーツビジネスを手がけたほか、スポーツジャーナリストとしても活動。楽天が05年にプロ野球に新規参入した際にGMを務めた。18年からはバスケットボールのBリーグ、仙台89ERSの運営に携わっていた。