「動画止めろ!」"立ちんぼ"と盗撮男のバトル急増…SNSに拡散で"金稼ぎ"も「刑罰のリスクは少ない」潜む問題点
新宿・歌舞伎町にある大久保公園で、“盗撮”を巡るバトルが勃発している。 夜な夜な大久保公園周辺の路上に立って、体を売る“立ちんぼ”の女性たち。路上に立つ彼女たちに好奇の目を向け、スマホのカメラで撮影する男性。気付いた女性が怒りながらカメラに向かっていき──。TikTokやYouTubeなどのSNSには、そんな動画が散見されるようになった。 ■【画像】「お前のことも撮ってやる!」激昂して撮影者に迫る"立ちんぼ"女性■ 「“立ちんぼ”の存在が広く知られるようになってから、ネット上には“女性に声をかけてみた”という動画や、ずらりと並ぶ女性たちの様子を映した動画が一気に増えました。女性の顔がハッキリとわかるものも多いですね。撮影に気づいた女性が『動画を消せ!』と撮影者を警察に引っ張っていくケースもありますが、男性は『歩いていただけ』などと主張し、膠着状態になりがちです。 またそうした騒動を収めた動画は視聴回数が伸びやすい。主な動画プラットフォームでは視聴回数に応じて報酬が得られるため、金稼ぎのための“撮れ高”を稼ぐチャンスとして、わざわざトラブルを起こしにいくケースもあります」(WEBメディア編集者) 先日も撮影に気づいた女性から「動画止めろつってんだよ!!」と追いかけられ、男性側が「観光しに来てるだけ」「警察行っていいよ」などと煽るTikTok動画がSNS上に拡散されていた。 歌舞伎町にある飲食店勤務の男性(30代)は、「女性側は撮影に敏感になっている」と証言する。 「動画を撮影されたら、“自分が立ちんぼをしている”場面をネット上にばら撒かれることになる……。さすがにそれは嫌だということで、声をあげる女性は増えたように思います。最近では、第三者の男性が加わるケースもよく見ますね。女性が知り合いの男性を呼ぶ場合もあれば、通りすがりの男性が割って入ることも。 先日見かけたのは、女性の『撮ってた!』という声で、どこからともなく現われた男性が、撮影者の男性に対してスマホを出すように迫り、脅すような声音で画像か動画を削除させている状況でした。女性は離れた場所から『(スマホ内の)ゴミ箱からも消させろよ』と指示していて、こうした盗撮騒動に慣れているようでしたね」 女性の中には、撮影者を“撮り返す”ことで反抗を試みる人もいるが、トラブルは日々増え続けるばかりだ。多発する“立ちんぼ撮影”だけでない、一般人による一般人の"盗撮"に対処法はあるのか、インターネット上のトラブルにも詳しいトラスト法律事務所の勝間田 淳弁護士に話を聞いた。