宮城・大河原町の集合住宅で町職員が水道のバルブ閉め忘れ、水漏れで1~5階の5部屋水浸しに
宮城県大河原町の集合住宅の一室で今年9月、約8時間にわたって約4トンの水漏れが起きていたことがわかった。トイレのタンクが未設置で、町職員が水道を開栓した後、むき出しの水道管から流れ続けたことが原因だが、町職員は水道メーターで水漏れを確認していなかった。
町上下水道課によると、リフォーム業者の依頼を受けた職員が9月11日午前10時頃、5階の部屋の外にある水道のバルブを開けた。メーターには水漏れを知らせる機能が付いているが、職員は確認する決まりを守らずに次の現場に移動。帰宅した住民が気付き、管理会社が止水したのは午後6時頃だった。
1~5階の5部屋は壁や床などが水浸しとなり、町は修繕費約2234万円を管理会社に支払う。日本水道協会の保険で約1500万円は穴埋めできるが、残り約700万円は町が負担する。住民の電化製品なども弁償する。
町上下水道課は「住民の方には深くおわびする。手順の見直しや再発防止に取り組んでいく」としている。