【MLB】佐々木朗希のメジャー挑戦 各球団が佐々木との契約に使える予算は? 現行の契約可能期間は12月15日に終了
佐々木朗希がポスティング制度によるメジャー移籍を目指すことが日本時間11月9日、所属先の千葉ロッテマリーンズから発表された。ただし、23歳の佐々木は通称「25歳ルール」による制限を受けるため、ドジャースと12年3億2500万ドルで契約した山本由伸のような超大型契約を得られるわけではない。各球団が25歳未満の国際移籍選手との契約に使えるお金には予算枠が設けられており、しかもマイナー契約しか結べないことがルールで定められているからだ。では、各球団は佐々木との契約にいくら使えるのだろうか。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 メジャー各球団が25歳未満の国際移籍選手と契約できるのは、毎年1月15日から12月15日までの期間である。その期間ごとに各球団が使えるお金の予算枠が決められており、2024年の予算枠については、多くの球団がその大半をすでに使ってしまっている。 最も多くの予算枠を残しているのはドジャースで、250万2500ドル。オリオールズ(214万7300ドル)、ヤンキース(148万7200ドル)、ジャイアンツ(124万7500ドル)と続き、100万ドル以上を残しているのは4球団だけだ。ドジャースとともに移籍先の有力候補に挙げられているパドレスは2200ドルしか残っておらず、レイズ、ブレーブス、レンジャーズの3球団に至っては0ドル。もし佐々木が早めにポスティング公示され、現行の契約可能期間が終了する12月15日までに契約を結ぶことを選択した場合、最大の予算枠を残しているドジャースが有利であることは間違いない。 佐々木が1月15日から始まる次の契約可能期間で契約することを選択した場合、各球団が使えるお金の予算枠はリセットされることになる。各球団には755万5500ドルから514万6200ドルのあいだで予算枠が割り当てられており、ドジャース以外の球団にも少なくとも金額面においては十分にチャンスが出てくる。 各球団はすでに25歳未満の国際アマチュア有望株と契約金などについて口約束を交わしており、与えられている予算枠のすべてを佐々木に注ぎ込むことができるわけではないが、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者は「佐々木のような投手を獲得するためなら、そうした口約束から手を引く球団が出てくるかもしれない」と指摘。佐々木のような投手をわずか数百万ドルで獲得できるチャンスなどめったになく、全30球団が参加する大争奪戦となる可能性は高そうだ。