巨人・岡本は今が売り時、ヤクルト・村上は焦る必要なし? 大砲2人は「いつ」MLBに行くべきか
村上は2022年オフにヤクルトと3年契約を結んでおり、来季はその最終年となる。オフには25歳で迎えるためポスティングとなればメジャー契約が可能となる。好条件での移籍も期待でき、球団もメジャー挑戦を認める発言をするなど円満な形で渡米が可能となっている。 「村上と球団の両者が歩み寄り最善の形で歩んでいる。三冠王を獲得した2022年のオフに25歳ルールを見据えながらの高額の3年契約を結んだ。25歳ルールの条件が変更されれば契約期間内でもメジャー挑戦できるという特約もあった。『気分良くプレーして結果を残し、好条件で渡米をする』という部分で両者の意向が一致したのだろう」(スポーツマネージメント会社関係者) 2022年に日本人選手最多のシーズン56本塁打を放ち最年少で三冠王を獲得、「村神様」と呼ばれ社会現象を巻き起こした。同オフに年俸6億円プラス出来高の3年契約(金額は推定)を結び、「メジャー挑戦」へ最高の準備ができたはずだったが……。 「三冠王となったことで逆に厳しい状況になってしまった。各球団のマークは厳しくなり死球スレスレの投球も増えた。グラウンド内外での注目度も増したことでストレスも溜まっている。打撃フォームやタイミングの取り方など試行錯誤を繰り返しているが、納得できる状態にはいまだ辿り着けていないようだ」(ヤクルト関係者) 2022年に56本だった本塁打は昨年は31本、今季は33本と悪くはないがグッと減少。また、打率も.318から昨年は.256、今季は.244と確実性も悪化している。主砲の不調はチーム成績にも悪影響を及ぼし、2021年からリーグ連覇(2021年は日本一)を果たした後は2年連続でリーグ5位と低迷している。 「三冠王獲得は運や流れだけでは不可能で、打者として完成形に近いことが必要。その領域にいた村上がここまで崩れるのは信じられない。今は対戦相手として穴も多くて攻めやすく、復調までは時間がかかりそう。今のままの状態でメジャー挑戦するのはリスクが高いように思える」(在京球団編成担当)