<センバツ・目指せ!日本一>智弁和歌山 選手紹介/6 清水風太投手/川口晴久選手 /和歌山
◇野手から転向、模索続ける 清水風太投手(2年) 自分本位にならない――。打者の反応など、周囲に気を配りながらの投球を大切にしている。 以前は遊撃手。本格的に投球を始めたのは昨年6月からだ。初めは制球に苦労した。前チームの主軸を担った3年生、渡部海捕手に球を受けてもらい、「雲の上の存在」という3年生、塩路柊季、武元一輝の両投手と何が違い、足りないのかを教わったという。 心がけているのは「分からないことがあれば、すぐに聞く」。中谷仁監督にも助言を仰ぎながら、模索を続けてきた。「投手歴半年にしては、球速や変化球のキレがあるのでは」と冗談めかす。 退部を考えて仲間に引き留められたことや、けがが連続した時期もあった。今では「最後まで諦めない」と頼もしさを増している。「九回2アウトからでも、何が起こるか分からないのが野球」 ◇悔しさバネに、長所伸ばす 川口晴久選手(1年) 昨年の県下新人戦では、ベンチに入れなかった。「練習不足を感じた」。以前は練習を終えるタイミングを周囲と一緒にすることで満足していた。悔しさをバネにして、今では「自分がやるべきことを終えたら」と意識を変えた。 捕手として、ストッピングとキャッチングの技術を先輩たちに認めてもらえたことを励みにしている。一方、打撃では冷静に課題を見つめる。「アウトコースが苦手。体が開いてしまうと安打にならない」と分析し、センター方向を意識した打撃を心がける。 寮生活のメンバーが多い中、実家から通っている。「食事や洗濯、支えてくれる親への感謝はいつも頭にある」と言う。量も増やし、質も高めた練習でやるべきことをし、「自身の長所をさらに伸ばし、短所を埋めていく」と意気込みを新たにしている。