更年期の心の不調をラクにする考え方と5つの処方箋。
年齢なりの「最高」を目指す。
加齢に伴う外見の変化を「もう年だから」と卑下するのも、余計なストレスを背負い込む考え方。 「特に閉経=女性性の喪失という思い込みにとらわれないこと。人生100年時代、閉経後は月経にまつわるつらい症状から解放されて逆にラクに過ごせる、とポジティブにとらえればいいのですから」。 著名な女性たちも、自分の更年期についてオープンに語り発信している時代。 「年を重ねることを自然に受け止める姿はキラキラして魅力的に映るはず。美容も、今の年齢なりの『最高』を目指せばいいと思います」
自分にOKを出す。
加齢に伴って体力や気力の衰えを感じると、「私なんて」と自信を喪失し、ネガティブ思考のスパイラルにはまりがち。 「唯一無二の存在の自分を否定するなんてもったいない。私なんてと思うこと=自らストレスをかけているのと一緒。もっと自分を慈しんで今の自分にOKを出してあげて」。 また、思いどおりにならない周囲にイライラすることも増えるが「他人を変えることはできません。『自分は自分、他人は他人』と割り切りましょう。一呼吸を置いたり、感情が高ぶったら深呼吸をしてリラックスを」
昭和の価値観を捨てる。
昭和に生まれ育った40、50代。「母親はこうあるべき」「女性はこうあるべき」と無意識に固定観念に縛られてはいないだろうか。 「今は昭和どころか平成を通り越して多様性が謳われる令和の時代。ひと昔前の考え方に縛られて、気持ちを重たくする必要はありません」。 昭和の価値観は即手放そう。 「視点を変えるためにも『一番自分らしいときは?』『幸せな瞬間は?』と自分に問いかけて、少しでも興味があることには積極的に挑戦を。世界が広がるし、前向きな気持ちになっていくはずです」
帳尻が合えば良し。
気持ちが沈んで何もやる気が起きないときは、決して無理をしないこと。 「〝できないときはできない〞でいいのです。落ち着いてきたらあとから行えばいいのですし、『帳尻が合えば良し』と思うようにしましょう」。 普段から、たとえば忙しくて疲れていたら料理もカット野菜を使ってもいいし、家族とテイクアウトを楽しむ日にすればいい。 「人間は機械ではないので、自分にも他人にも完璧さを求めないこと。あっけらかんと、『ま、いいか』と思うくらいのアバウトさを持つことも必要です」