三菱重工相模原ダイナボアーズ、ハードワーク×新戦力でさらなる進化を遂げる
「ウェイトの数値が上がったり、体脂肪が下がったりした選手もいるし、フィットネスでもボールゲームやきついことをして、フィットネステストの数値が上がってきている。ラグビーに必要なスキル、フィジカル、フィットネスが強化できていると思う」と手応えを口にした。
岩村キャプテンの隣で笑顔を見せていたディレーニーHCも、「ダイナボアーズの選手になりたければ、ハードワークをしなければいけない。ディビジョン1に上がって、残留して、リーグワンで真ん中に行くチームになりたいので、今までやったことを変えて、進化しないといけない」。
「昨シーズン、接戦して負けた試合は良いところもあったが、大事なところで集中力が切れたり、スタンダードが落ちたりしていた。自分たちに集中して、ハードワーク、フィットネス、栄養などを上げることで、ベーシックなことを何度もできるように試している」語気を強めた。
一昨シーズンは10位、昨シーズンは入替戦を回避する9位だったダイナボアーズ。岩村キャプテンは「過去2シーズン、チームとして少しずつ成長した姿を見せることができたと思っていて、今シーズンもより成長した姿を見せたい」。
「そして、『ダイナインパクト』というスローガンがあるが、少しでもリーグワンにインパクトを与えられるように、自分の仕事をやっていきたいし、フィジカル、そしてハードワークするところは、我々のDNAなので見ていただきたい。何事も一貫性が大事だと思っていて、高いクオリティで一貫性を持ってやり続けたい」と腕を撫した。
SO(スタンドオフ)/FB石田一貴が日本代表に招集され、LOエピネル・ウルィヴァイティが、クラブとして初めて日本代表キャップを得た。さらには今シーズン、他チームで実績のある4選手や南アフリカ代表WTBアレンゼも加入した。
具体的な目標は口にしなかったが、ディレーニーHCが言う「リーグの真ん中」という目標は、今シーズンから6位以内のプレーオフ進出を念頭に置いての発言であろう。積極的な補強を行ったハードワークがウリの相模原が開幕から大きな『インパクト』を残すことができるか。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁