旅先でガソリンを入れたらいつもより安く済みました。なぜ地域によって価格差があるのでしょうか?
旅先を訪れる際、自身の車やレンタカーなどを用いて移動する人がいるかもしれません。そのなかでガソリンスタンドを利用し、いつもよりも10円安かったという経験をしたことがある人もいるでしょう。 今回は地域によってガソリン代に差がある理由をまとめました。あわせて、ガソリン代の高い地域や安い地域もご紹介しています。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
地域によってガソリン代が異なるのはなぜ?
地域によってガソリン代が異なる理由として考えられるのは、以下の3つです。 ・陸送でしかガソリンを輸送できない ・油槽所からガソリンスタンドまでの距離が遠い ・利用者が少ないため価格を高くして利益を得る必要がある それぞれの内容について、詳しく解説します。 ■陸送でしかガソリンを輸送できない ガソリン代が高くなってしまう理由の1つとして、陸送でしか輸送できない点があげられます。日本のガソリンは約99%が海外からの輸入となっているようで、海路を経由して運ばれてくることが一般的です。 そのため、海に隣接している都道府県ほど輸送費が安く、離れているほど高くなる傾向があるようです。例えば長野県と新潟県でのガソリン代(レギュラー)を比較してみると、2024年7月29日時点で以下が目安の金額となっていました。 ・新潟県:171.8円 ・長野県:182.5円 1リッター当たり11円程度の差が出ることを考えると、輸送費はガソリン代に大きな影響を与えているといえるでしょう。 ■油槽所からガソリンスタンドまでの距離が遠い 油槽所からガソリンスタンドまでの距離が遠い場合も、ガソリン代は高くなる傾向にあるといわれています。面積の広い都道府県も、輸送コスト分がガソリン代に上乗せされていると考えられるでしょう。 例えば日本で30番目の面積を誇る和歌山県は、172.7円でガソリンが取り扱われているようです。対して、日本一の面積を誇る北海道は172.9円となっています。 陸送でしかガソリンを運べない地域に比べると金額差は小さめですが、少なからず影響がある点は理解しておきましょう。 ■利用者が少ないため価格を高くして利益を得る必要がある 利用者が少ない地域にあるガソリンスタンドは、販売価格が高めに設定されている傾向にあるようです。具体例を挙げると、都市部に比べて、山間部の方がガソリン価格は安くなりやすいといわれています。 また、山間部ではガソリンスタンドが少ないため、他店舗と価格競争をする必要がなく、集客のために金額を下げる必要もありません。このことも関係し、ガソリン代が高くなると考えられるでしょう。