磐田、逆転残留の奇跡起きず…最下位・鳥栖に3発完敗で1年でのJ2降格が決定
明治安田J1リーグ最終節が8日に開催した。 駅前不動産スタジアムではサガン鳥栖vsジュビロ磐田が行われた。 【動画】磐田、M・ヒアンの2ゴールなど鳥栖に3発完敗でJ2降格が決定… すでにJ2降格が決定している最下位の鳥栖と、逆転残留に向けて勝利が必須である18位の磐田。J1生き残りには今節勝利して、勝ち点「3」差の16位の柏レイソル、17位のアルビレックス新潟のどちらかが敗れて、勝ち点で並び得失点差で上回る必要がある。 運命の一戦。磐田は序盤から攻勢に出ると8分、ジョルディ・クルークスのクロスをボックス左で収めた松原后が右足シュート。これが相手の股を抜けて枠を捉えるも、GK朴一圭のファインセーブに阻まれた。 奇跡に向けて勢いを感じさせる磐田。だが、先制したのは鳥栖だった。16分、相手最終ラインと中盤の間でうまくパスを受けた中原輝のスルーパスに富樫敬真が抜け出すと、GK川島永嗣を抜いて冷静にゴールに流し込んだ。 勝利が絶対条件にも関わらず失点を喫した磐田はこのゴールでペースが乱される。逆にペースを一気に引き寄せた鳥栖は30分、ハーフウェイライン付近やや右でパスを受けた中原がドリブルで前進しボックス左にラストパスを送る。これをマルセロ・ヒアンが沈めてリードを2点に広げた。 後がなくなった磐田は後半開始から高畑奎汰と松本昌也を下げて、山田大記とマテウス・ペイショットをピッチに。しかし、またもゴールネットを揺らしたのは鳥栖。敵陣左深い位置で植村洋斗のボールをヴィキンタス・スリヴカが突くと、これを回収したM・ヒアンがこの日2点目となるゴールを決めた。 逆転残留が遠のいた磐田は意地を見せたい中、73分にクロスからの跳ね返りを山田が右足ボレーで合わせるも、GK朴一圭の正面に飛んでしまう。 終盤にようやくゴール前への侵攻回数を増やした磐田だったが、最後までゴールネットを揺れることなく終戦。0-3で敗戦し、1年でのJ2リーグ降格が決定した。 埼玉スタジアム2002で行われた浦和レッズvsアルビレックス新潟は、ゴールレスドローで終了。引き分け以上で自力残留を決められた17位の新潟がJ1残留を決めた。 大和ハウス プレミストドームで行われた北海道コンサドーレ札幌vs柏レイソルでは、すでに前節J2リーグへの降格が決まった札幌が近藤友喜の先制ゴールを守り抜いて勝利。引き分け以上で残留が決まる柏は0-1で敗れはしたものの、磐田の敗戦もあり、J1残留が決定している。