モバイルに「L3キャッシュ爆盛り」とApple/Intel対抗の「GPU強化モデル」登場――AMDが新型「Ryzen」を一挙発表
Ryzen AI Max/Max+プロセッサ(ハイエンドAI PC向け)
「Ryzen AI Maxプロセッサ」と「Ryzen AI Max+プロセッサ」は、「新しいメモリインタフェース」を搭載することで最大毎秒256GBのメモリアクセスを実現した他、CPUコアをZen 5にそろえてGPUコアを“増量”することで外部GPUなしでも(=消費電力を抑えて)高速なAI処理を行えるようにしたAPUだ。搭載PCは2025年第1~2四半期に順次登場する予定だ。 CPUコアはZen 5アーキテクチャで、最大16基32スレッドを備える。GPUはRDNA 3.5アーキテクチャの「Radeon 8000Sシリーズ」で、演算ユニットは最大で40基を備える。NPUのピーク時の演算性能は50TOPSだ。TDPは45~120Wの範囲で設定できる。 ラインアップは以下の通りで、いずれもAMD PRO対応モデルを用意している(シリーズのエントリーモデルのみ非PROモデルなし) ・Ryzen AI Max PRO 380 ・CPUコア:6コア12スレッド(3.6GHz~4.9GHz) ・CPUキャッシュ:合計22MB ・GPUコア:Radeon 8040S(演算ユニット16基) Ryzen AI Max PRO 380 ・CPUコア:6コア12スレッド(3.6GHz~4.9GHz) ・CPUキャッシュ:合計22MB ・GPUコア:Radeon 8040S(演算ユニット16基) Ryzen AI Max 385/Ryzen AI Max PRO 385 ・CPUコア:8コア16スレッド(3.6GHz~5GHz) ・CPUキャッシュ:合計40MB ・GPU:Radeon 8050S(演算ユニット32基) Ryzen AI Max 390/Ryzen AI Max PRO 390 ・CPU:12コア24スレッド(3.2GHz~5GHz) ・CPUキャッシュ:合計76MB ・GPUコア:Radeon 8050S(演算ユニット32基) Ryzen AI Max+ 395/Ryzen AI Max+ PRO 395 ・CPUコア:16コア32スレッド(3GHz~5.1GHz) ・CPUキャッシュ:合計80MB ・GPUコア:Radeon 8060S(演算ユニット40基)
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