掛金が全額所得控除、運用益も非課税で再投資…自分で育てる年金「iDeCo」のメリット“3つの税制優遇”とは?
◆商品ごとの特性やリスクを理解しよう
多くのメリットがあるiDeCoですが、注意点として“運用によるリスクとリターン”が挙げられます。運用商品のなかには、高い運用益が期待できる一方で、元本を下回ってしまうことがある商品もあったり、逆に、元本は確保されているものの、運用益がほとんど見込めない商品もあります。どういった商品を選ぶかは加入者自身が判断します。 iDeCoで受け取る年金額は、積み立てた額と運用収益の合計額をもとに決定されるため、運用成績によって変動します。そうなると、リターンを期待できる商品を選びがちになります。笠井さんは「運用商品を選ぶときは、運用する期間、商品ごとの特性やリスクなどをよく理解して選ぶことが非常に重要です。詳しくは、iDeCo公式サイトで各種コンテンツをご覧ください」と呼びかけます。 資産運用においては、iDeCoと合わせてNISAも活用できます。iDeCoにはNISAにはない掛金の税制優遇がありますが、年金制度ですので、NISAとは違って基本的に60歳にならないと引き出せません。無理なく継続して拠出できる掛金額を設定することが重要です。 改めて、笠井さんは「iDeCoは、自分で育てる自分の年金で税制優遇メリットも期待できます。“老後のために今できること”としてiDeCoの加入をご検討ください」と締めました。 番組のエンディングでは、杉浦と村上が今回学んだ「iDeCo」について復習。2人が特に注目したポイントをピックアップして発表します。村上は注目ポイントとして“iDeCoのメリット 知ってね”と挙げ、「iDeCoにたくさんのメリットがあると分かったので、皆さんにも知ってほしいなと思いました」と話します。続いて、杉浦は“12月からiDeCoの制度が改正されて加入しやすくなります”とポイントを書き、「メリットに加えて、加入もしやすくなる点も知ってもらいたいですね」とコメントしました。 (TOKYO FM「杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより」11月3日(日)放送より)