「東八道路」府中~国立間はいつ開通するのか。 オーバーパスはできているのになぜ?【いま気になる道路計画】
「東八道路」は三鷹市から調布市、小金井市、府中市を経て国立市に至る東西軸の幹線道路だ。そのうち未開通なのが府中市から国立市までの延長1.3km。JR南武線をまたぐオーバーパスが完成しているにもかかわらず開通は足踏み状態。その理由とは? 【図】東八道路の未開通部はどこからどこまで? 図で確認!
三鷹市と国立市を結ぶ「東八道路」はどこまでできている?
「東八道路」(都道14号 新宿国立線)は、三鷹市牟礼の「人見街道」から国立市谷保の「甲州街道」の国立インター交差点に至る全長14kmの都市計画道路で、甲州街道(国道20号)のバイパスに位置付けられる。 すでに起点の三鷹市牟礼から、新府中街道と交差する府中市の西原町一丁目交差点までは整備済みで、その先、終点までの延長1.3kmは長らく未開通となっており、現在整備が進められている。なお、JR南武線の交差部のオーバーパスに限っては、2024年3月に踏切を廃止して十中通りから甲州街道の手前までが暫定開放されている。 1962年に都市計画決定されてから60年余り。東八道路なぜいまだに開通しないのだろうか。 なお、東八道路は都市計画道路「東京八王子線」の一部区間であり、東八道路を含めた起点の三鷹市牟礼から終点の八王子市南浅川町(高尾山IC)を東西に結ぶ全長34.2kmの道路整備が進められている。
「東八道路」最後の1.3kmに立ちはだかる壁とは?
「東八道路」最後の1.3kmはなぜ開通しないのか? いつ開通するのか? この疑問に対し、東京都北多摩南部建設事務所は、用地買収が難航し道路の建設を進められない状況だと説明。JR南武線のアンダーパスのみ、踏切を撤去するために暫定開放したという。生活道路に車両が流入しないよう甲州街道と接続しないかたちをとった。 東八道路の事業期間は2025年度までとなっているが、現時点で開通の目途は立っておらず、延長する方向で進めているという。現在は用地買収と合わせて下水管の整備などを着々と進めているとのこと。 甲州街道に集中する交通を分散し慢性的な渋滞を緩和する東八道路の道路整備。それだけに、東八道路のラスト区間を一刻も早く開通してほしいという声は多く、事業期間の延長後は順調に工事が進められることを期待したい。
文=KURU KURA編集部 資料=東京都北多摩南部建設事務所