阪神・藤川球児監督が「宝船」打線構想 佐藤輝、森下、大山の3、4、5番は初
商売繁盛、Vもってくる! 阪神・藤川球児監督(44)が6日、甲子園の室内練習場で行われた球団の年賀式に出席。今季の展望について「宝船」だと表現し、打線のアウトラインを披露。佐藤輝、森下、大山の並びでクリーンアップを組むことを宣言した。 【写真】阪神・藤川監督が〝球児2世〟に指名した投手 羅針盤を手に取り、帆を広げ、虎の2025年が本格的に動き出した。年賀会が行われた室内練習場には豪華な料理が並び、球団関係者が集合。藤川監督もマイクを持ち熱い言葉を投げかけた。 「みなさんとともに今日から新しい船が出発します。2025年、私とこの前に並んでいる(粟井社長ら重役の)みなさんがかじ取りをします」 目の前に広がるのは143試合に及ぶ、長く険しい大航海。やがて勝敗や苦楽が波を打つ日々になる可能性があるが、指揮官は「新年早々、やっぱり宝船ですか。ああいうのに乗ったと思ってもらえるような組織づくり」をすると約束した。 「ファンの方も同じ船に乗って進んでいくわけですから。やっぱり最後にいいゴールを迎える。最高の乗客ですから」 確固たるリーダーとしてハラは決まっている。年を越し、頼もしい船員たちに与える役割も、描けるようになってきた。 今季オーダーの構想も固まりつつある。この日、球団施設で会った近本を「うちの1番バッターですからね」と紹介すると佐藤輝から始まり、森下、大山と並べるクリーンアップも発表した。 「彼の良さは3番の方が絶対に出てくると思うんですよ」 昨季は主に4、5番を務めて自己ワーストの16本塁打だった佐藤輝を3番の適任者と見込む声は弾んだ。左中間方向へ打球を飛ばせる能力を持ち合わせることを高く評価。「相手に考えさせるという意味では後ろに森下、大山が入ってきたら非常に楽しみ」と、打線のつながりを重視した。 4番を託すのが森下。勝敗を左右しうるこの核となるポジションを今季3年目に任せるのは「伸びてきている途中ですから、負荷を与える」と、重責を果たし、進化につなげてもらう一手でもある。さらに「大山で待ち構えたいというのが、自分のプラン」。国内フリーエージェント(FA)権を行使した上で残留した大山にビッグイニングを作ってもらう。アウトラインを初めて語った。 昨季のチーム打率・242はセ・リーグ5位(1位はDeNAの・256、最下位は広島の・238)。広い甲子園は野手にとって〝荒波〟かもしれない。しかし、ドライチトリオが機能すれば、えびす顔になれる。自慢の投手陣を生かすも殺すも打線次第だ。