NZ財務省、経済・財政見通しを下方修正の公算=高官
Renju Jose [シドニー 21日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)財務省の高官は21日、経済・財政見通しを下方修正する可能性が高いと明らかにした。経済全体の生産性鈍化が続いているためとした。 同省の主席経済顧問、ドミニク・スティーブンス氏は、オーストラリアとNZの公認会計士の会議で講演し、5月の予算案では今年後半のプラス成長回復を見込んだが、最新の経済指標を踏まえると回復は後ずれする見通しだと述べた。 「経済成長は想定よりも鈍くなっており、これは経済収縮と税収減を意味し、政府の財政収支均衡化のハードルが上がっている」とした。 政府が10月に発表した2023─24年度(23年7月─24年6月)の財政収支は予想より大幅な赤字となった。 スティーブンス氏によると、直近の指標では製造業とサービス業の活動がなお縮小傾向にあり、経済全体の生産性が今年、コロナ禍前の水準に低下したことが示された。 財務省は12月17日に半期に一度の経済・財政見通しを公表するとみられる。 NZ経済は第2・四半期にマイナス成長に陥った。多くの産業で活動が低迷した。