IHI子会社を買収するタクマの狙い
ボイラのシェア拡大、低・脱炭素製品を提案
タクマは28日、ボイラを販売するIHI汎用ボイラ(東京都中央区)を買収すると発表した。親会社のIHIから2025年4月1日に全株式の取得を完了する予定。買収額は明らかにしていない。タクマは傘下にボイラを手がける日本サーモエナー(東京都港区)を抱え、買収によって商業施設や工場など向けの貫流ボイラの国内シェアは20%になる見込み。両社のシナジーを生かし、事業拡大を狙う。 タクマはIHI汎用ボイラと日本サーモエナーを26年4月1日に合併させる予定。機種の統廃合や、生産の合理化、両社のメンテナンス拠点の活用など統合を進める。 両社は水素燃料に対応する製品も開発する。日本サーモエナーは9月に、バイオマスボイラに強みを持つ企業を買収した。貫流ボイラは国内において成熟市場であるが、今後、需要が増える低・脱炭素のボイラの提案を強化する。