ヒズボラ報復攻撃300発超 イスラエル軍、察知し先制
【エルサレム共同】レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラは25日早朝、7月の最高幹部殺害への報復として、イスラエルへロケット弾320発以上を発射した。北部の軍拠点を狙った大規模攻撃を実施し「第1段階が終了した」と表明した。これに先立ち、イスラエル軍は同日未明、ヒズボラの攻撃を察知し、約100機の戦闘機で拠点40カ所超を先制攻撃した。 昨年10月にガザで戦闘が始まって以来、ハマスと共闘するヒズボラはイスラエル軍と交戦しており、今回の衝突は最大規模。レバノン保健当局によると、イスラエル軍の攻撃で3人が死亡した。 イスラエルメディアによると、同国代表団は25日、ガザ停戦交渉が開かれるカイロに到着した。米メディアは米国やカタールなど仲介国の高官との協議が始まったと伝えた。 イスラエル軍はヒズボラへの攻撃で、レバノン南部にあった数千基のロケット弾発射台を破壊したと明らかにした。イスラエルメディアによると、軍はヒズボラの攻撃の大半を迎撃したが、イスラエル北部沖に展開中の海軍船に破片が落下し、兵士1人が死亡した。