【キーンランドC】2年続けて人気薄が好走!「隠れ絶好ポジション」から浮上する逆転候補
キーンランドカップ(G3、札幌芝1200m)は、『逃げ馬』の活躍が目立つレース。過去10年の脚質別成績を振り返ると、半数の5頭が馬券に絡んでいます。 ▼キーンランドC脚質別成績(過去10年) 逃げ[1-2-2- 5]複勝率50.0% 先行[2-3-3-31]複勝率20.5% 差し[6-3-4-40]複勝率24.5% 追込[1-2-1-47]複勝率 7.8% ▼キーンランドCで好走した逃げ馬 23年2着 シナモンスティック(8人気) 22年3着 ヴァトレニ(4人気) 18年1着 ナックビーナス(1人気) 17年3着 ナックビーナス(5人気) 16年2着 シュウジ(1人気) 昨年の攻略レポート『「開催終盤=外差し有利」は間違い?脚質別成績から浮上した爆弾穴馬』でも強調しましたが、開催終盤に行われるキーンランドCは連続開催で内ラチ沿いの芝は荒れており、直線で馬場の良い外目を通れる末脚タイプの馬が有利……というのが定説。 事実、過去10年の脚質別成績では差し・追い込み馬が合計7勝。毎年レースでは各馬が荒れた内ラチ沿いを避けており、昨年8番人気で2着に逃げ粘ったシナモンスティックも、直線では馬場の中ほどを通っていました。 とはいえ、舞台は直線が267.6m(Bコース使用時)と短い札幌芝コース。近年では有力馬が末脚タイプの台頭を警戒して仕掛けのタイミングを遅らせるためか、前に行った馬にもチャンスが生まれているんです! 特に今シーズンの札幌は好天に恵まれて芝状態が良好なのもポイント。先週の札幌記念でも道中2番手から抜け出したノースブリッジが内ラチ沿いを通り勝利、2着ジオグリフも経済コースを立ち回り好走しており、例年以上に逃げ馬の粘り込みに注意を払う必要があります。 さらに今年のキーンランドCは前走4コーナー先頭の競馬をした馬は不在。直近のレースでハナを切った馬をピックアップしても先ほど馬名を挙げたシナモンスティックか、3走前のフィリーズレビューを逃げ切ったエトヴプレくらいしか見当たりません。 2頭とも甲乙付け難い存在ながら、強いて1頭に絞ればエトヴプレでしょうか。前走の葵Sは立ち上がろうとしたタイミングでゲートが開いてしまう誤算がありました。発馬五分で本来の積極策が取れれば巻き返しが期待できます!
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