ちょっとクセが強すぎかも? オラ07 試作車へ試乗 モデル3へ並ぶ航続距離 欧州で販売へ
従来より磨き込まれた印象 売れるかは疑問
AUTOCARでは、以前にファンキーキャットを試乗している。その時は、回生ブレーキの効きが強すぎ、ステアリングの洗練度が足りず、インフォテインメント・システムの完成度が低いと指摘している。実際の航続距離や、急速充電速度も充分ではなかった。 遅れて開発された07では、確かにそれらが改良されている。走らせてみると、従来より磨き込まれた印象を伴う。 ステアリングの反応は良くなり、パワーデリバリーは滑らか。ミシュラン・パイロットスポーツEVというタイヤも、良好なグリップ力を発揮していた。 とはいえ、回生ブレーキの強さは変わらず。運転支援システムは、過剰に反応するようだし、インフォテインメント・システムもアップデートが必要だろう。サスペンションは柔らかく、55km/h程度でもカーブでは大きなボディロールを伴う。 今回は、GWMのテストコースでの運転に限られたため、英国の一般道でどんな体験を生むのか判断は難しい。実環境での航続距離も、確認できていない。 07の完成度が、ファンキーキャット改め、03より高いことは間違いない。改善すべき部分はあっても、価格設定とインテリアや標準装備を踏まえると、他ブランドから乗り換えようと考える英国人は一定数いると思う。 ただし、個性の強いスタイリングが、それを踏みとどまらせる可能性は低くない。ショールームへ脚を向かわせ、実際に試乗してもらうための、大きなハードルとなりそうだ。
オラ07(プロトタイプ/欧州仕様)のスペック
英国価格:約3万5000ポンド(約672万円/予想) 全長:4871mm 全幅:1862mm 全高:1500mm 最高速度:180km/h 0-100km/h加速:4.5秒 航続距離:569km 電費:-km/kWh CO2排出量:- 車両重量:2183kg パワートレイン:ツインモーター 駆動用バッテリー:83kWh(実容量) 急速充電能力:-kW 最高出力:407ps(システム総合) 最大トルク:69.1kg-m(システム総合) ギアボックス:1速リダクション(四輪駆動)
ウィル・リメル(執筆) 中嶋健治(翻訳)