菊地吉正の【ロレックス通信 No.261】|「知ってました?」自身の生まれ年でロレックスを探すユーザーが多いことを
あまり時計に興味がない人にとっては意外かもしれないが、自分が生まれた年に製造された個体を探して記念に購入するという人は特にロレックスの場合は案外多い。サブマリーナーやエクスプローラーなど人気のスポーツ系モデルはその傾向が特に強い。 【製造年別シリアルナンバー早見表はこちらでチェック】 なぜかというと、ロレックスは100年以上の長い歴史があるうえに1970年代のクォーツショックでも一度もブランドが途切れていないため、古い個体であってもだいたいの製造年がわかるようになっているからだ。 では、どうやって調べるのかというとそれはシリアルナンバー(固有番号)だ。そしてロレックスの場合はそれがケース(下の写真参照)に一つひとつ固有のシリアルナンバーが刻印されているのだ。販売されている中古やアンティークのロレックスには、よく見ると製品情報の中に製造年代ではなく製造年が明記されているのはそのためである。
古くても価値がほとんど下がらないロレックス。もしも1本ぐらいロレックスを持ってみようかなあという人には、ぜひ、生まれ年を基準にしてその年の時計にはどんなモデルがあるのかを調べながらぜひ探してみてはいかがだろう。その過程を楽しめることはもちろん、きっと時間をかけてようやく手にした時計への愛着もさらに深まるはずである。 なお、シリアルナンバーでおおよその製造年がわかるのは2010年以前まで。それ以降は残念ながらアルファベットのランダム構成になってしまったためシリアルナンバーだけでは調べられず、ギャランティーカード(国際保証書)などで確認する必要がある。 文◎菊地吉正(編集部)
菊地 吉正|パワーウオッチ、ロービートなど時計専門誌の発行人兼総編集長。時計ブランド「アウトライン」も展開。ロレックス通信連載