人気のコンパクトバンコンに珍しいルーフ架装タイプが登場! RVグランモービル「Beaute 5」
【&M連載】キャンピングカーで行こう!
取り回しが良く、普段使いにも便利なサイズ感で人気なのがコンパクトバンコンです。主にベース車両に採用されているのは、トヨタ・タウンエース、日産・NV200など。軽自動車ベースより広く、トヨタ・ハイエースや日産・キャラバンほど大きくはない。キャンピングカーと普段使いを兼用したい人にとっては適度なサイズ感でしょう。 【画像】もっと写真を見る(8枚) そんなコンパクトバンコンに、ちょっと珍しい「オリジナルルーフを架装したタイプ」が新たに登場しました。詳しくご紹介しましょう。
室内高を高くするには?
居住空間は少しでも広い方が快適なのは言うまでもありません。元の車体をそのまま利用するバンコンならなおさら、限られたスペースをいかに効率よく使うか、各ビルダーともアイデアや工夫の見せどころです。 ところで、平面の広さは家具類を折りたためる機構にするなどの工夫ができますが、どうにもならないのが室内高です。例えばトヨタ・ハイエース(ロング・標準ルーフ)の室内高は1335mmですが、トヨタ・タウンエースの室内高は1185mm。その差は約150mmあります。 たかが150mm、されど150mm。「寝るだけだから」と割り切るとしても、実際には「着替え」やら「ベッドメイク」やら、車内であれこれ動くことはあります。室内高が150mm違うだけで、動きやすさや快適性は大きく変わるのです。 では室内高を高くするにはどうするか。それには屋根をかさ上げする以外に方法がありません。かさ上げする方法としては ①オリジナルのルーフを架装する もとの屋根部分を取り払い、FRPやスチールで作ったオリジナルのハイルーフを架装する。オリジナルの屋根なので、走行中も車高は高いまま。 ②ポップアップルーフを取り付ける 同じくもとの屋根部分を取り払い、屋根を持ち上げるテント状の機構(ポップアップルーフ)を取り付ける。走行時は低いままで、停泊時には屋根を持ち上げて室内を高くできる。 大きく分けるとこの二つでしょう。実際、②のポップアップルーフを搭載するコンパクトバンコンはいくつかあります。が、今回ご紹介するRVグランモービル社(本社:秋田県大仙市)の「Beaute 5」は、珍しい①のタイプ、オリジナルハイルーフを架装しているのです。