人気のコンパクトバンコンに珍しいルーフ架装タイプが登場! RVグランモービル「Beaute 5」
独自にハイルーフを架装するメリットは?
なぜ、オリジナルでハイルーフを架装したのか。なぜ、ポップアップルーフのほうが多いのか。比較して考えてみましょう。 ●ポップアップルーフ メリット ・停泊中以外(走行中・駐車中)は車高が低いため、立体駐車場でも止められる ・停泊時のみ、室内高を高くできる デメリット ・持ち上がった分の壁面はテントなので、防音・断熱の性能は低い(暑さ・寒さに影響される) ・テント部分の耐久性は架装ルーフほど強くない ・通常の室内高は低いので、装備は限られた範囲に設置することになる ●架装ハイルーフ メリット ・常に室内高が高いので空間がゆったり使え、装備も充実させやすい ・断熱性・防音性、耐久性に優れている デメリット ・常に車高が高いままなので、立体駐車場などに入らない場合もある ・ポップアップルーフに比べて価格が高い ざっと列記してみると、このような違いがあります。 置き場所の条件に合うのか、自分たちの使い方に適しているのはどちらか、という視点で比較してみると考えやすいでしょう。 例えば、真夏や真冬にも旅したいのであれば断熱性に優れているのは大きな魅力ですし、冷暖房の効率も格段に良くなりますので、耐候性の高さは魅力的といえるでしょう。
室内高1650mmの魅力を生かしたレイアウト
やはり気になるのはレイアウトと装備スペックですね。 ベースはトヨタ・タウンエースです。FRP製のオリジナルルーフを架装したおかげで、室内高1650mmという広さを実現しました。かさ上げされた天井の中央部には大きな天窓(サンルーフ)も。サンルーフ部分で最大室内高1740mmにもなります。天窓からの採光で昼間の室内は明るく、換気にも便利。頭上の圧迫感がないだけで、体感できる広さはこんなにも変わるものかと実感します。 運転席と助手席の頭上には、ハイルーフを生かした大きめの収納、居室部の両サイドにも収納スペースが設けられています。 居室部内の助手席側にキッチンカウンターが、運転席側にはソファベッドを配置。コンパクトバンコンとしては標準的なスタイルです。シートは運転席助手席と、ソファベッド部分(横向き4人)で、合計乗車定員は6人。就寝定員は2人です。 キッチンカウンターには小ぶりなシンク(給排水タンク各10L)と電子レンジが。冷蔵庫はソファ下に引き出しタイプが備え付けてあります。 FFヒーターはオプションですが停泊時に使用できる12Vクーラーは標準装備。しかも室内機はかさ上げされたルーフ部分に収められているので、居住スペースを圧迫しないうえに冷房効率も◎です。 電源系は200Ahのリチウムイオンバッテリーに1500wインバーターが標準装備。バッテリーはオプションで300Ahにアップグレードすることもできます。外装では2.5mのサイドオーニング、オシャレなアルミホイールまで標準装備です。