なぜ森保ジャパンは新型コロナ禍での緊急オランダ遠征を決めたのか?
代表メンバー選考に関しては森保監督に一任する原則を貫くとした反町委員長だが、現実的にはヨーロッパ組のみの構成となるはずだ。歴代の日本代表のなかでも、森保ジャパンではヨーロッパ組が占める割合が急上昇していて、例えばモンゴル、タジキスタン両代表とアジア2次予選を戦った昨年10月の2連戦では、招集された23人のうち実に20人がヨーロッパ組だった。 今夏には国内組の常連だったMF橋本拳人(FC東京→ロストフ)、DF室屋成(FC東京→ハノーファー96)、FW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌→ベールスホット)がヨーロッパへ移籍した。キーパー3人、フィールドプレーヤーには各ポジションで2人ずつの23人を招集するケースが多かった森保監督にとって、ヨーロッパ組だけが対象になっても頭を悩ませるような状況が生まれている。 そのなかで、例えば代表が活動を停止している間にヨーロッパにおける評価を飛躍的に高め、レアル・マドリードからの期限付き移籍先をマジョルカからビジャレアルへステップアップさせたMF久保建英が、昨年までのリザーブからどのような立ち位置として招集されるのか。興味が尽きない2020年初の代表メンバーは、これまでの慣例ならば今月下旬か来月上旬に発表される予定だ。 (文責・藤江直人/スポーツライター)