データで見るドラフト指名選手 ── どの地域からが多い?
日本シリーズも始まり、今年のプロ野球もいよいよ終わりが近づいてきた。どちらの球団が日本一に輝くのか気になるところだが、今回は先日行われたドラフト会議の結果を含め、どの地域から指名された選手が多いのかを分析してみた。
まずは表1。こちらは選手が指名時に所属しているチーム(高校、大学、社会人など)を地域ごとにまとめたものとなっている。多くの方の予想通りに、関東や近畿地方から選出された選手が圧倒的に多いことが分かる。これらの地域には高校の強豪校が多い中、彼らが進学する大学や就職する社会人チームなどもそれらの地域に密集していることに原因があると思われる。また全体を見てみても、どの地域からもまんべんなく指名されており、特定の地域が急激に数を伸ばすといったことがないことからも、地域のパワーバランスがそのまま反映された結果となっている。
次に表2。こちらはその年度に指名された選手の最終所属チームではなく、出身高校別に地域分けしたもの(例:13年 広島 大瀬良大地→長崎日大→九州・沖縄)。こちらで顕著なのは、近畿地方の選手の指名が減少傾向にあること。さきほどの表1のグラフでもそうだったが、近畿地方が山と谷を繰り返しつつ、指名数が年々減少している。その代わりに、東北地方が少しずつではあるが、着実に指名数を伸ばしている。これには、坂本(巨人)やダルビッシュ(レンジャース)らがそうだったように、近畿地方の選手が東北地方の高校に野球留学する機会が多くなっていることが原因として挙げられる。親元を離れ、東北の地で力を付けた彼らがプロ球団に指名された結果が数字として現れている。
続いて表3。こちらは表2をさらに詳しく見たものとなっている。高校でドラフト指名されたのか、進学・社会人入社後に指名されたのかを、出身高校を基準として表にまとめたもの。例えば、北海道の13年でいうと、北海道の高校を出て大学・社会人となって指名された選手が1人、高校生が1人といった具合だ。