データで見るドラフト指名選手 ── どの地域からが多い?
この表からは高校生で指名されたのか、それともそれ以降に指名されたのかが分かる。各地域ともに高校生で指名されることは少なく、大学・社会人となった後の指名が半数近くを占めている。即戦力という意味では、高校生より、大学・社会人で多くの場数を踏んだ選手の方が多いのは当然のことだろう。そういう意味では、大谷やダルビッシュなど、高校卒業後に即プロとして活躍する選手がいかに凄いことなのかが、違った観点からうかがい知れる。また、余談ではあるが世間一般で言われるような「今の時代大学ぐらい出てないと」といったことはプロに入団するような選手には関係ないようにも思われる。 一方、北海道や東北、北信越地方においては逆の結果となった。高卒でプロ指名される選手が、大学・社会人のそれと同等の数を生 み出している。これらの地域の選手の特徴としては、大学後のドラフト指名より、社会人経験後のドラフト指名が多く見受けられる。また、大学後の指名選手でも関東地方の大学出身選手が多くなっており、この地域ならではの色がはっきりと出ているように思われる。 プロに入ることが目的ではなく、息の長いプロ人生を送ることが選手にとって一番のこと。そこを目指すために日夜努力を続ける選手たちが最善の道を歩んでくれることを望む。 (株)日刊編集センター