アメリカン航空、直販戦略を一部見直しへ、予約数の減少で第2四半期の利益予想を下方修正
アメリカン航空のロバート・アイソム最高経営責任者(CEO)は、旅行需要が堅調にも関わらず、同航空が第2四半期の利益見通しを下方修正したことを受けて、販売・流通戦略を見直すことを明らかにした。 同航空は、第2四半期の調整後利益を1株当たり1.15~1.45ドル(約179円~約226円)と予想していたが、これを1.00~1.15ドル(約156円~約179円)の範囲に修正。この下方修正によって、5月29日の同航空の株価は15%下落した。 ライバルのユナイテッド航空の第2四半期の利益予想は1株当たり3.75~4.25ドル(約585円~約663円)だ。 アイソムCEOは、同社の販売戦略の変更は、予約数の減少に起因するとしたうえで、「総合的かつ個別に」戦略を評価していると付け加えた。
直接予約の増加に向けた施策は見直しへ
同航空は5月28日、販売・流通戦略の先頭に立っていた最高商務責任者のヴァス・ラジャ氏の退任を発表した。ラジャ氏のもとで、同航空は、法人旅行代理店や顧客との契約を見直し、特典や割引を削減しようとした。また、販売チームも削減。さらに、直接予約を促進する計画を積極的に進めた。5月からは、マイル獲得ルールを変更し、直接予約および新流通機能 (NDC) 接続を持つ代理店を通じての予約のみに特典を付与するものとしていた。 アイソムCEOは、直接予約の増加に向けた施策の一部は見直すことも明らかにした。 また、米国国内線では需給バランスが崩れ、運賃が値崩れしていることから、今年後半は座席数の伸びを調整する。 ※ドル円換算は1ドル156円でトラベルボイス編集部が算出。 ※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。
トラベルボイス編集部