クマ出没…女性2人を相次いで襲う 鼻の骨を折るなどの大けが 捜索した猟友会が水路で駆除【長野・松川村】
5日朝、松川村で女性2人が相次いでクマに襲われました。カメラが緊迫の捕獲劇を捉えました。 「危ない、下がって下がって…」 現場が慌ただしくなったのは正午すぎ、取材していたカメラマンもその場を走って逃げました。およそ5分後、駆け付けた猟友会が… 「バン、バン(銃声)」 ■消防への通報者 「初めてです、近くに来たの。インターホンで助けを」求めてきて…」 松川村の住宅や田畑が点在する静かなエリアで事態は起こりました。 警察や消防によりますと、午前7時ごろ「人がクマに襲われた」という内容の通報が2回、立て続けにありました。 襲われたのはそれぞれ別の場所にいた67歳の女性と83歳の女性です。 ■消防への通報者 「後頭部の辺りか顔の辺りに傷があったように見えた。かなりの流血で相当ひどく、かまれたのかなという感じがした」 2人は顔を引っかかれて鼻の骨を折るなどの大けがをしたとみられ、松本市の病院へ搬送されました。 付近には大人の手の大きさほどの足跡が…。 警察や猟友会がクマの捜索を続け…、正午すぎ… 「危ない、下がって下がって…」 2人が襲われた現場からおよそ1キロ離れた水路で、猟友会のメンバーが銃を構えました。 すると…! 【銃声】 クマは体長およそ140センチの成獣で、駆除されました。 警察によりますと、付近では数日前もクマの目撃情報があったということです。県は、市町村からのメールで配信されるクマが目撃された場所には1人で行かず、出歩く際は鈴やラジオなど音の出るものを携帯するよう、注意を呼び掛けています。