カブス今永昇太、7回7安打3失点で13勝目 日本人投手対決に「彼の投球が僕を引っ張ってくれました」
カブスの今永昇太は現地9月10日(日本時間11日)に敵地で行われたドジャース戦に先発。3本のソロ本塁打を浴びるなど7回7安打4奪三振3失点ながら、8回に味方が逆転し、勝利投手となった。今季2度目の対戦となった大谷翔平には3打数ノーヒットに封じた。 【動画】今永は大谷を3打席ノーヒットに封じた 初回は注目対決となった1番の大谷を初球高めの直球で遊飛に打ち取ったのに続き、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンも左飛と、わずか4球で3者凡退と上々のすべり出し。 だが2回に先頭打者の4番、トミー・エドマンに初球の直球を左翼席へ運ばれて同点とされると、エドマンには4回にもまたも初球の直球を狙われ、左翼席へ2打席連続弾を許す。 5回にも先頭のマックス・マンシーに真ん中に入った直球を右翼席へ叩き込まれるなど、苦しいイニングが続いた。 一方、対大谷には初回は遊飛、3回無死一、二塁のピンチには一併殺打に抑えた。5回の第3打席ではあわやと思われた右翼席への大飛球も味方の好守に助けられ、踏ん張った。 1試合3被弾は4回途中10失点した6月21日のメッツ戦以来。安打を許しながらも今永は粘り強く投げ、味方の援護を待つ。 試合が動いたのは1-3と2点を追う8回。四球と相手失策で作った無死一、二塁の好機に鈴木誠也が中堅へ待望の適時打を放ち、相手失策もからんで、同点に追いついた。さらに相手の適時失策もあり、8回は一挙5点を奪うビッグイニングとなり、試合をひっくり返した。 13勝目をマークした今永は試合後のインタビューで「チームが勝てたので本当に良かったです」とほっとした表情を浮かべた。 試合前の調子は良くなかったというが、日本人投手対決となった相手先発の山本由伸の投球を見たときに「うちのチームがすごく劣勢に追い込まれると思った。彼の投球が僕を引っ張ってくれました」と山本の好投で自身を高めることができたとした。 大谷にはあわやさく越えと思われる大飛球もあった。「勝負の世界というのは紙一重。あれがホームランかどうかはそのときの運なので。運が味方してくれました」とコメント。 13勝目と快進撃にも自身につく勝ちは「まったく気にしない」とした上でチームの勝ち星を気にかけるようにしているという。そうすることで「メンタルの持ち方がうまくいっている」と好循環を呼ぶルーティンも明かした。 いずれにせよメジャー1年目で13勝は立派。今後のポストシーズンに向けても快投を期待したいところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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