デ・ヨングでさえ不要に思わせるほどのクオリティ? バルサで絶賛されるカサドの実力「新しい守備的MFを獲得する必要を感じていないのでは」
中盤は再びカンテラ組が中心となる
今季よりバルセロナを指揮するハンジ・フリックは、就任当初から積極的に若手を起用してきた。中にはキャリアが激変した者もおり、その1人が21歳のMFマルク・カサドだ。 チームでは17歳のMFマルク・ベルナルもフリックから評価されてきたが、残念なことにベルナルは今季開幕直後に大怪我を負ってしまった。さらに中盤のリーダーの1人であるフレンキー・デ・ヨングも怪我で出遅れ、カサドに出番が回ってきたのだ。 ここまでのパフォーマンスは見事と言うしかない。前節のセルタ戦ではやや不用意なファウルから2枚目のイエローカードを受けて退場処分となってしまったが、今季序盤戦の全体的なパフォーマンスは高く評価されるべきだろう。データサイト『WhoScored』はバルセロナに合うテクニックの高いMFと評価しており、もう新たな守備的MFを獲得する必要はなくなったと見ている。 「カサドについて何より印象的なのは、ボールを扱う知性だ。ボールを失うことはほとんどなく、パスはシンプルかつ効果的だ。そして時折、前線への長いパスも出せる。パス、チャンスメイクに加えてボール奪取にも強みがあり、90分あたり3回のタックルを成功させている。ここは伸ばしていけるエリアだろう」 「彼のパフォーマンスは十分に優れているため、バルセロナはもはや新しい守備的MFを獲得する必要を感じていないのではないか。彼の前にはペドリ、ガビがいて、彼らがカサドをサポートしてくれる。中盤は充実しているように見える。デ・ヨングは高い能力を誇るが、不要になったようにさえ感じる。高額なサラリーを受け取っていることに加え、デ・ヨングは怪我に悩まされている。彼の将来は別の場所にあるのかもしれない」 来季からベルナルも復帰すれば、確かに中盤の層は十分にも思えてくる。それだけ序盤戦でベルナル、カサドが残したインパクトは強く、バルセロナの中盤は再びカンテラ組を中心に構成していくことになりそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部
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