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”藤浪ショック”はサッカー界へも教訓…危機管理の徹底と「隠さない勇気」

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THE PAGE

阪神タイガースの藤浪晋太郎投手ら3選手の新型コロナウイルス感染判明は、プロ野球界だけに衝撃を与えたわけではない。日本野球機構(NPB)と共同で新型コロナウイルス対策連絡会議を立ち上げ、専門家の助言を受けながら選手たちへの感染防止に努めてきたJリーグも危機感を共有した。  藤浪には発熱やせき、倦怠感といった新型コロナウイルス感染者に共通する初期症状は出ていなかった。一方で「コーヒーやワインの匂いがしない」と嗅覚の異常を訴えたことがきっかけでPCR検査を受けて、長坂拳弥捕手、伊藤隼人外野手とともに陽性反応が出たと27日に球団側から公表された。  新型コロナウイルス対策連絡会議で専門家チーム(賀来満夫座長=東北医科薬科大学特任教授)から出された提言には、選手が毎日行う健康チェックとして定点での体温測定、せきや倦怠感、咽頭痛、食欲低下の有無などが記されている。しかし、藤浪らが覚えた嗅覚や味覚の異常は含まれていない。  27日にはJリーグ幹部および56を数えるJクラブの代表取締役らで構成される合同実行委員会が、ウェブ会議形式で臨時に開催された。J3からJ2、そしてJ1と公式戦の段階的な再開へ向けて稼働している4つのプロジェクトの細部を話し合うものだったが、終了後にオンライン形式で行われたメディアブリーフィングでは、当然ながらプロ野球の件にも質問が飛んでいる。 「この症状に該当する報告は、Jリーグでは出ていません」  4つのプロジェクトのなかで観戦環境対策チームのリーダーを務める藤村昇司特命担当部長は、嗅覚や味覚の異常を訴えるJリーガーが現時点でいないと明言。その上でこう言葉を紡いでいる。 「いまは社会全体で感染リスクが高い時期なので、野球やサッカーの関係者から感染者が出ることは不思議ではないと思っています。陽性反応が出た選手の方々が軽い症状で済むことを祈りながら、嗅覚に気づいて声を上げられたこと、すぐに練習試合を中止されたこと、この後に行われる濃厚接触者の特定や対処などのひとつひとつを、Jリーグとしても参考にさせていただければと考えています」

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