【箱根駅伝】初代MVPに青学大・野村昭夢 金栗四三杯とダブル受賞に「どちらかを取れたらいいと思っていたので本当にうれしい」
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ) 第101回箱根駅伝の閉会式が3日、東京・大手町の読売新聞社で行われ、新設された最優秀選手賞(MVP)には、2年連続8度目の優勝を飾った青学大の野村昭夢(4年)が輝いた。 大会で最も活躍し、今後の活躍が期待される選手に贈られる「金栗四三杯」もタブル受賞した。野村は6区で史上初の56分台となる56分47秒の区間新記録をマークし、優勝の立役者となった。 2004年の第80回記念大会から贈られている「金栗四三杯」とは別に、優勝チームの選手を対象にした個人賞として最優秀選手賞が新設された。関東学連の植田恭史会長ら選考委員が審議して決まり、金栗四三杯と同格のカップが贈呈された。 野村は記者会見で「正直ダブル受賞をできるとは思っていなくて、どちらかを取れたらいいなと思っていたので本当にうれしく思う。第100回大会が終わって新チームになる(昨年)4月くらいに、56分台という目標を立てたが、その時は夢物語だった。15~18キロ付近では、あと6キロ、5キロくらいあるなという感じで、(距離の)長さを感じた。左足裏にマメというか、水ぶくれができて、本当にきつかった」と喜んだ。今後に向けては「実業団で競技を続ける予定なので、主に5000メートルを中心に、日本選手権などで上位に入れるような選手になりたい」と話した。
報知新聞社