【ステイヤーズS】年齢や格より適性が問われる舞台 6歳シュヴァリエローズ、格上挑戦フルールもチャンスあり
適性がカギを握る舞台
いよいよ暮れの中山開催がはじまる。12月は「餅つき競馬」と呼ばれ、年末に向けて出馬ラッシュが発生し、フルゲートで馬券が荒れるとされ穴党を喜ばせてきた。 【ジャパンカップ2024 推奨馬】能力&末脚はメンバートップ! 3つの複勝率100%データを持ち信頼度◎(SPAIA) 昨今は年内に勝利を上積みしようという意識は減り、管理馬の体調を優先させるようになったが、冬の到来とともに体調管理が難しくなる季節でもあり、思わぬ波乱は起こり得る。 12月開催といっても、開幕初日は11月末日。今年はちょっとJRAのカレンダーが早い。ステイヤーズSは条件的にフルゲートにはなりにくい。スタートは芝1800mと2000mの中間地点で、内回りを約2周。急坂を3度も越えるコースだ。 スタミナを問う舞台ではあるが、それ以上に中山内回りの急なコーナーを8回も通過するため、小回り適性も問う。距離よりもクルクル回るような競馬への適性がカギを握る舞台でもある。データは過去10年分を使用する。 1番人気は【4-1-2-3】勝率40.0%、複勝率70.0%と強力。といっても4勝のうち3勝はアルバートの3連覇で、一概にもいえない。21年以降は3連続着外。適性が如実に結果に出る長距離戦だけに、近況成績が中距離でよかったりする場合は疑ってみるのも手か。 3番人気【2-1-2-5】勝率20.0%、複勝率50.0%以下、なんとなく大きな差はない。6~8番人気が4勝しており、距離や内回り適性といった成績以上にハマるかどうかが重要なレースだ。 古い話だが、かつて3歳テイエムオペラオーが菊花賞2着後にここに駒を進め、2着に敗れた。次走の有馬記念は3着。やはり3000mを越える距離には独特な世界がある。 近年は3歳の参戦はほぼなく、4歳【2-3-2-9】勝率12.5%、複勝率43.8%が目立つ。4歳牝馬フルールは古都S3着。格上挑戦だが距離は問題ない。2走前はオープン2着。適性さえハマれば一発があってもいい。 6歳が【4-2-3-24】勝率12.1%、複勝率27.3%で、5歳【3-2-4-40】勝率6.1%、複勝率18.4%よりいい。5歳は出走数が多く数字を額面通り受け取れないが、長距離となればスピードは問われない。6歳馬も活躍できる舞台だ。まして京都大賞典を勝ったシュヴァリエローズは今が充実期。距離をこなせるなら楽しめる。