「エイズ予防に有効なワクチンある?」東京都のエイズ月間に合わせて開催されたエイズフェス
ふぉーてぃーの担当者 「(見聞きするのは)当事者のいきさつですね。昔仕事をしている時に感染してそれを報告したところやっぱり差別偏見がっていう話とか、そのあとも日常生活を送るうえでの苦痛というか、そういうお話を聞いたりっていうので、実際のその人の気持ちを聞いたうえでエデュケーターになって啓発できるようにっていう形でやっていて。感染してしまったとしても、薬を飲んでウイルスを最小限まで落とすことによって子どもを産むことも大丈夫だよっていう、そういう新しい情報を広げることで恐怖を抑えることが差別偏見をなくすことに繋がるというところで、知られて無い部分を伝えていけたらいいなっていう」 今回のエイズフェスでは、HIV/エイズに加えて最近増えている性感染症の梅毒の情報も発信されていました。都内の梅毒患者は統計開始以来最多が続いています。会場にも「梅毒急増中!検査・治療を受けましょう!」と書かれた大きな掲示物などもありました。 この理由について、東京都保健医療局の中林了子さんに聞きました。 東京都保健医療局の中林了子さん 「昨年が3701件で、3年連続で過去最多を更新してきていると。今年も昨年と同じペースで増えているので、もしかしたら4年連続過去最多になるかもしれないと。今回エイズフェスっていう名前なんですけれど、同じ性感染症ということで梅毒も一緒に啓発をしているといったところです。やはり梅毒は症状が無い方もすごく多いので、知らないうちにまわりに感染を広げているという可能性もあるので、ちょっと心配だなと思うことがあった人は必ず検査を受けてもらいたいと思っていて。治療すればちゃんと治る病気です」 梅毒をはじめとした性感染症は、誰でもかかる可能性のある病気です。逆に、一人ひとりが正しい知識を持ち適切な行動を心がければ誰でも予防や感染拡大防止をすることができます。 そして、HIV/エイズの治療は進歩を遂げています。12月のエイズ予防月間をきっかけにエイズを正しく知って、予防や早期発見につなげてHIV陽性者への差別・偏見のない未来につなげていきましょう。
(TBSラジオ「人権TODAY」担当・TBSラジオキャスター 加藤奈央)
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