強豪PSV移籍の堂安律が森保Jで「“ごっつぁんゴール”を長所にしたい」と誓う理由
覚悟と決意に導かれて、当初の予定を一日前倒しにして母国日本に降り立った。 パラグアイ代表を県立カシマサッカースタジアムに迎える、5日のキリンチャレンジカップ2019へ向けて、森保ジャパンが2日に茨城県内で始動。軽めのメニューで汗を流した13人のなかに、オランダの強豪PSVアイントホーフェンに移籍したばかりのMF堂安律(21)の姿があった。 2年間所属したFCフローニンゲンからオランダ国内でステップアップするかたちでPSVへ、2024年までの5年契約で合意に達したのが現地時間8月27日。当初は移籍後で初戦となる、同1日のRKCアールワイク戦をスタンド観戦してから帰国し、3日から森保ジャパンに合流する予定だった。 しかし、現地時間8月31日に行われた入団会見後に、堂安は早期帰国をPSVのマイク・ファン・ボメル監督(42)に直談判。3週間以上も実戦出場から遠ざかり、なおかつ手続きの問題でPSVの選手登録が間に合わなかった状況を受けて自ら望んだと、2日の初練習後に明かした。 「一日でも早く日本へ帰って、僕のコンディションがよくなっていく方がPSVにとってもいいことだと思ったので。自分の勝手なアイデアを、ファン・ボメル監督も理解してくれたのでよかったです」 最後にプレーしたのは、フローニンゲンの一員として先発フル出場し、今シーズン初ゴールを決めた現地時間8月10日のFCトゥエンテ戦。その後に待ち焦がれてきたPSVへの移籍交渉がフローニンゲンとの間で加速し、日本サッカー協会(JFA)から9月シリーズへの招集レターも届いた。 史上最多となる19人ものヨーロッパ組を招集するにあたって、日本代表を率いる森保一監督(50)は各所属クラブへスタッフを派遣。個々の選手が置かれた状況に応じて面談を行ったなかで、移籍交渉の渦中にあった堂安に関しては、新天地の一員になって間もないことを考慮する考え方も示された。