あまりメリットを見出せなければ「町内会費」を支払わなくてもいいでしょうか?途中で町内会を「脱会」することはできますか?
「持ち家がある」「引っ越し先で町内会費の回収に来られた」など理由で、「町内会」に加入しているという方もいるのではないでしょうか。町内会とは、地域の住環境を整備・保全することなどを目的とした住民自治組織です。 地域住民の交流や防犯・防災、衛生環境の保全といった利点がある一方、あまりメリットを見いだせず「町内会費を支払いたくない」という方もいるかもしれません。当記事では、町内会の概要をおさらいした上で、町内会費の相場や主な使途、町内会のメリット・デメリットについて解説します。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
そもそも「町内会」とは?
「町内会」は「自治会」とも呼ばれ、総務省によると「町又は字の区域その他市町村内の一定の区域に住所を有する者の地縁に基づいて形成された団体」を指します。 「地域的な共同活動を円滑に行う」ことが町内会・自治会などの目的であり、地域住民の相互連絡や地域環境の整備、集会施設の維持管理などが主な任務です。具体的には、夏祭りなどの親睦行事、敬老会などの交流活動、公園・道路やごみ捨場などの清掃、子どもたちの見守り、地域の防災訓練などを行っています。
「町内会費」の相場と主な使途
町内会などは任意団体として位置付けられるため、会員に対し「町内会費」を求めることもできます。町内会費の金額は各団体が任意で決められるため、地域によってさまざまです。 株式会社インタースペースが2023年1月に実施した「町内会費(自治体)に支払う金額に関するアンケート」によると、町内会費(自治会費)に支払う年間の金額は表1のような結果となっていました。 表1
出典:株式会社インタースペース「町内会費(自治体)に支払う金額に関するアンケート」を基に筆者作成 「町内会費(自治会費)、年間いくら払っていますか?」との問いに対し「1001円~1万円」と回答した方が「55.6%」ともっとも多く、半数以上の方が毎月80円から800円程度の町内会費もしくは自治会費を負担していることが分かりました。 町内会費や自治会費の使途はそれぞれの運営方法や活動内容によってもさまざまですが、以下のような用途に使われているケースがあるようです。 ●集会施設の維持管理費用や光熱費 ●夏祭りや敬老会といったイベントの開催費用 ●清掃活動の費用 ●防犯対策の費用 ●防災備蓄品などの購入費用 ●降雪地帯の場合は除雪費用 など
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