【Q&A】新型コロナ報道で耳にする「ステージ」って何?
Q:具体的なイメージがわかないな。
東京都が10月8日に開催したモニタリング会議の資料(10月7日時点のデータを基に作成)を見てみましょう。 (1)病床のひっ迫具合 入院患者数が976人。最大確保病床数(4000床)に占める割合は24.4%。現時点での確保病床数(2640床)に占める割合は37.0%。(→ステージ3相当) (2)療養者数:13.4人(→ステージ2相当) (3)PCR陽性率:3.1%(→ステージ2相当) (4)新規報告数:8.7人(→ステージ2相当) (5)直近1週間と前の1週間の比較(→ステージ2相当) (6)感染経路不明割合:55.9%(→ステージ3相当)
Q:誰がどうステージを決めるの?
都道府県のステージを判断するのは、各々の知事という立て付けになっています。 分科会は、ステージ3、ステージ4の指標についても「あくまで目安」と位置付けており、地域ごとの特性に応じて、「一つ一つの指標(が基準値を上回ったこと)をもって機械的に判断するのでなく、総合的に判断して対策を講じていただきたい」としています。 ただ、分科会が提唱した「ステージ」とは異なる独自指標で感染状況を計測・公表している自治体も多く、横並びで判断しにくい面もあります。
Q:Go To事業でも目安に?
Go Toトラベル事業に10月1日から東京発着分を追加するかどうかが議論された際、分科会は「各都道府県の判断で感染レベルがステージ1またはステージ2相当まで下がっていることが求められる」「ある都道府県がステージ3相当と判断された場合には感染リスクを総合的に考慮して当該都道府県を除外することも検討していただきたい」(9月11日)と政府に提言しました。 東京都は9月下旬時点で指標のうちいくつかの項目が「ステージ3」に相当する状況でした。しかし、尾身会長は「フルスペックのステージ3ではない」(9月25日)と述べ、東京都をGo Toトラベル事業の対象とすることを容認しました。