米倉涼子「劇場版ドクターX」で挑む“経営者”としての大勝負 多額出資で「絶対に失敗できない」
12月6日から8日までの週末映画動員ランキングが興行通信社より9日に発表され、米倉涼子(49)主演の「劇場版ドクターX FINAL」が初登場2位で発進したことがわかった。 【写真】圧倒的な「美脚」を披露する米倉涼子はこちら ディズニーアニメの続編「モアナと伝説の海2」に1位は譲ったものの、初日から3日間で動員44万100人、興収6億400万円を記録。まずは順調な滑り出しと言ってよさそうだ。 2012年にスタートしたテレビ朝日の大ヒットドラマシリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子~」は、米倉演じる型破りな天才外科医・大門未知子が「私、失敗しないので」という決めゼリフとともに患者を救う姿が多くの視聴者を魅了。シーズン7まで続いたドラマシリーズの平均視聴率は常に20%前後を記録する驚異的な人気を誇ってきた。 本作はシリーズ初の劇場版であると同時に“FINAL”と銘打たれ、ドラマでは触れられなかった主人公の過去を描く“エピソード0”を含む内容となっている。また、シーズン2からレギュラー出演していた西田敏行さん(享年76)が10月17日に死去。名優の遺作としても注目を浴びていた。 その内容もさることながら、同映画ではもう一つ特筆すべき点がある。 「米倉の個人事務所『Desafio』が製作委員会においてテレビ朝日に次ぐ2番手でクレジットされているんです。それは幹事会社のテレビ朝日に次いで本作に多額の出資をしているという意味でもあり、米倉は主演女優としてだけでなく、経営者としても大勝負に臨んでいたことになります」(芸能記者) 国民的人気ドラマの映画化とあって、米倉としては「失敗しない」自信があったのだろうが、公開が決定された際には、“懸念材料”を指摘するメディアも少なくなかった。多数の人気ドラマシリーズを抱えているテレビ朝日だが、視聴者のメインは高齢層。劇場に足を運ぶ若年層の取り込みは長年の課題だったからだ。 実際、「相棒」シリーズの映画版は08年公開の初作こそ44・4億円の大ヒットとなったが、続編になるにつれて興行収入は下落。21年に公開された「科捜研の女 劇場版」の興行収入はわずか5.4億円という厳しい結果に終わっている。また、今回が2作目となる田村直己監督は22年にドラマ「七人の秘書」の劇場版でデビューするも、興行収入は6.6億円と芳しくなかった。