何かできそうだからやってみた……意外と広い沖縄本島!! バスで1周できるのか?
およそ1,210平方キロメートルの面積を擁する沖縄本島。クルマ社会中心の同地には、縦横無尽に道路網が張り巡らされている。 【画像ギャラリー】作戦失敗、でも楽しすぎた!!沖縄本島バス1周チャレンジ(11枚) 文・写真:中山修一 (沖縄本島バス1周チャレンジの写真付き記事はバスマガジンWebもしくはベストカーWebをご覧ください)
■けっこう長~い沖縄の海岸線
沖縄本島のサイズを他の島と比べてみると、ハワイのオアフ島(1,545平方キロメートル)よりも少し小さいくらい。 巨大な島ではないにせよ、海岸線の長さでは476kmあり、決して小さくない、と思わせるスケール感である。 また、沖縄本島に敷かれた主要道路を経由しながらグルリと1周すると、距離にして360kmくらい。これは東京から高速道路を利用して、名古屋市街よりも少し先まで行ける長さだ。 小さいようで意外と大きいのが沖縄本島の姿。同地での移動は自動車が中心であり、鉄のレールの上を走る公共交通機関がないため、無数の路線バスが各地をカバーしている。 路線バスの数があまりに多く、北海道~九州までのバスとは乗り方をはじめ、お作法がかなり違う印象もあって、観光客にとって沖縄の路線バスは、日本国内でも攻略が難しい部類に入る。 しかしキメ細かな路線網を持つだけに、一旦覚えてしまえばこっちのもの。行きたいところがあるなら、概ねどこにでも連れて行ってくれる、かなり便利な移動手段に変身してくれそうだ。
■バスで沖縄本島1周だと!?
先日沖縄本島を訪れて、バスに乗って遊んでみようとプランを思案したところ、大風呂敷もいいところながらも至極素朴な疑問が花開いた……「沖縄本島バスで1周できねぇかな?」。 沖縄のバスの総合拠点になっている那覇バスターミナルをスタート地点に据えて、海岸線にビッタリ沿う必要はないが、同じところを2回通らないようにバスを選びながら、時計回りに各所を通過しつつ、那覇バスターミナルに戻ってくる、といった趣向だ。 最初から全行程を調べるのはやめて、バスのリサーチができるのは乗車前日からで、その日のうちに到着したい場所まで行くバスに限定。 ただし、目的のバスに乗って淡々と進むだけでなく、本ルートを一旦外れ寄り道してから、また本ルートに戻ってくるレジュームはOKにした。 そのほか、沖縄のバスは難しいので、乗れるバスの種類も無制限。高速バスでも路線バスでも送迎バスでも、利用できるものはバスなら何でも利用してよい。