歌舞伎町の車道で寝ている人が…新人タクシー運転手の「冷静な対応」
酒に酔って東京・歌舞伎町の車道で寝ていた男性を助けたとして、警視庁新宿署は11日、都内のタクシー会社「国際自動車」の運転手、星莉斗(れいと)さん(23)に感謝状を贈った。年末年始は路上に寝ていて車にひかれる人が増える傾向にあり、署は注意を呼びかけている。 【写真】年末年始は客引きにご注意! 覚えない出金、酔って路上に寝て事故も 署によると、星さんはタクシーを運転していた11月2日午前4時ごろ、新宿区歌舞伎町2丁目で道路に寝ている男性を見つけた。男性は酔っており、星さんは車にひかれないようにタクシーを近くに止めて110番通報。署員の到着まで見守った。 星さんは入社したばかりの新人で、路上に寝ていた人を助けたのは2度目。こうした際は救助するよう会社から教育を受けており、この日は「冷静に対応できた」と振り返った。同社の運転手らは今年だけで、61人を同じように助けたという。 署によると、酒に酔って道路で寝ていたり座り込んでいたりした人が車両にはねられた死亡事故は、昨年までの5年間で都内で38件あった。今年も10月までに5件起きたという。国府田剛署長は「危険な場面を見かけたら躊躇(ちゅうちょ)なく、通報してほしい」と呼びかけている。(長妻昭明)
朝日新聞社