「助成金がもらえるうちに不妊治療を」19個の子宮筋腫を除去後、不妊治療したあやまん監督 高齢妊娠後にはパートナーから「意外なひと言」
── そこから子宮筋腫の治療を行ったんですね。 あやまん監督:子宮筋腫の手術を行うと術後半年は妊娠できないということだったので、手術前に卵子を体外に取り出す採卵を行いました。採卵はスムーズにいったのですが、つらかったのはその後の手術。私の場合は筋腫が19個もあったので腹腔鏡手術では難しく、全身麻酔の開腹手術をすることになりました。 手術は成功して500gほどの筋腫を切除したのですが、術後が本当にしんどくてしんどくて…。足に血栓症を予防するためのポンプを、尿道に管を入れて寝ているのですが、寝返りが打てず体は固まってしまうし、痛み止めを使ってもすぐに痛くなるし、看護師の方を頻繁に呼ぶのも申し訳ないという感じでした。1週間ほど入院しましたが、その間は手術なんてしなければよかったと後悔しましたね。
■彼は「妊娠=入籍」ではなかった ── 手術後、不妊治療はどのように行ったのでしょうか? あやまん監督:年齢のこともあるので何回も治療を行うよりは、確率の高い方法を1回目から試すことに。運よく初めての移植で成功して、無事に妊娠することができました。採卵前や治療前にはホルモン注射を打たないといけなかったのですが、病院に毎日行くのは難しいため、自分でお尻に打つこともありました。自分でお尻に注射を打つこと自体も大変なのに、外出しているとそれを出先で行わなければいけないこともあり、あれはなかなかつらい経験ですね。控え室で注射を打ったこともありました(笑)。
── 妊娠がわかったときは、どのような気持ちでしたか? あやまん監督:周りの友人でも妊娠はしたけれど無事に生まれてこなかったケースがあるので、妊娠前からあまり期待しすぎないようにはしていました。期待したぶん、後から落ち込むほうがつらいですからね。一度で成功したことに関しては、周囲から「さすが、あやまんだね!」と。ホッとした気持ちもありましたが、手放しでうれしいというだけでなく、年齢的なこともありますし、やはり不安でしたね。