年賀状の代わり?元旦「あけおめLINEギフト」贈る若者
「明けましておめでとう」「今年もよろしく」──。そんな新年の挨拶に合わせて、アイスクリームやコーヒーのギフト券など、少額のオンラインギフトを贈る人が増えている。 【全画像をみる】年賀状の代わり?元旦「あけおめLINEギフト」贈る若者 LINEヤフーは、「『あけおめスタンプ』と一緒に贈っているのではないか」とみている。お正月に新しい文化が生まれているようだ。
1日午前0時から20分がピーク
LINEヤフーによると、LINEギフトの2024年の正月期間(1月1日~17日)の流通額は前年比約147%を記録した。 アクセス数では、元旦のアクセス数が前年比230%と激増。特に、1月1日0時~0時20分に集中していた。年越しを迎えたタイミングで、友人にギフトを送っている人が多いと見られる。 売れ筋は、1000円未満のeギフト。スターバックスコーヒーやサーティワンアイスクリームの500円分ギフト券や、コンビニでビール一本と引き換えられるギフト(265円)など、気軽に贈れる低価格の商品が選ばれている。 「友達にサクッと贈れる低価格ギフトを、複数人にプレゼントしている人が多い。『今年もよろしくね』という思いを込めて利用しているのではないか」(広報) という。 一方で、自分用に高単価の福袋やセット商品などを購入する「ご褒美需要」の動きもあった。
「正月ギフト」仕掛けてヒット
LINEヤフーによると、年末年始の利用は年々伸びている。 元旦やお正月期間の伸びに気づいた同社が、2024年の正月に初めて「正月ギフト」のキャンペーンを仕掛けたところヒット。2025年に向けては、24年以上に商品ラインナップを拡充したほか、クーポンを配布して利用を促している。 「あけおめギフト」のユーザーはLINEのコアユーザーと同様、20代~30代が中心という。LINEギフトでは帰省用のギフトや、中高年層が子どもや孫に贈ることを想定した高単価のギフトなども提案し、裾野を広げようとしている。 同社広報は 「年賀状がLINEの『あけおめスタンプ』に代わったように、日本の根底にある気遣いのような文化がギフトに形を変えて出ているのではないか」 と話す。
土屋咲花