絶海の孤島・青ヶ島在住の40歳女性が語る、「日本一人口の少ない村」が約50年も“無人だった”ワケ「島民130人以上が死亡して…」
〈絶海の孤島・青ヶ島在住の40歳女性が語る、“日本一人口が少ない村”の特殊すぎる葬儀事情「島には葬儀場も火葬場もない」「お坊さんもいないから…」〉 から続く 【特別グラビア】美しすぎる…絶海の孤島・青ヶ島在住の40歳美女を写真で見る(全50枚超) 日本一人口の少ない村、青ヶ島村在住のYouTuber・佐々木加絵さんが“島暮らし”を発信する連載企画。 東京都心から約360km離れた人口162人(2024年9月1日時点)の小さな島・青ヶ島。交通手段が限られていて、簡単に上陸できないことから、別名「絶海の孤島」と呼ばれている。 そんな青ヶ島の日常をYouTubeで発信しているのが、佐々木加絵さん(40)。「私にとっては普通なのですが、島外の人からすれば、青ヶ島の日常は非日常なのかもしれない」と話す加絵さんは、いったいどんな“島暮らし”を送っているのだろうか。今回は、今も島に語り継がれる歴史「還住」をテーマに、青ヶ島の日常を紐解いていく。 ◆◆◆
活火山島である青ヶ島
青ヶ島は、伊豆諸島からマリアナ諸島へ連なる火山島のうちの1つだ。島の南側には1785年の「天明の大噴火」で隆起した大小2つの火口があり、世界的にも珍しい「二重カルデラ」として知られている。2014年には、アメリカ環境保護NGO「One Green Planet」が発表した「死ぬまでに見るべき世界の絶景13」にも選ばれている。 「青ヶ島は活火山島とはいえ、最後に噴火が観測されたのは1785年です。だから普段は『活火山の上に住んでいる』なんて意識せずに生活しています。 ただ、地域によっては火山島であることを実感する場所もあります。青ヶ島のシンボルでもある『二重カルデラ』がある池之沢では、火山の熱で蒸された水蒸気、通称“ひんぎゃ”(“火の際”を語源とする島言葉)が発生しています。島に電気が通っていなかった時代には、このひんぎゃをエネルギーとして、暖房や調理に利用していたんだそう。現在でも、池之沢にはひんぎゃを利用したサウナや地熱釜、そして青ヶ島の特産品『ひんぎゃの塩』の工場があります。