LINE「44万件」情報流出で……「実はあなたの個人情報も」 “なりすましメール”に注意なぜ? 韓国経由で不正アクセスか
暮らしの様々な場面で使うことが多い無料通信アプリLINE。その利用者の年代や性別、スタンプの購入履歴といった情報など44万件が流出した可能性があると分かりました。運営するLINEヤフー従業員の情報も漏れ、「なりすまし」が発生する恐れがあります。
■メッセージやクレカ番号の流出は?
有働由美子キャスター 「ドキッとした人も多いと思います。約9600万人が利用する無料の通信アプリLINE。その利用者の情報など44万件が流出した可能性があると分かり、運営するLINEヤフーが謝罪しました」 「やり取りしたメッセージの内容が漏れたのではないか、LINE Pay(ラインペイ)のクレジットカード情報が漏れてしまったのではないかと不安になった方も多いと思います」 小野高弘・日本テレビ解説委員 「流出したのは、LINE利用者の年代や性別、スタンプの購入履歴などの情報です。一方で、利用者の氏名やメッセージの内容、ひも付けているクレジットカード番号の流出はないということです」
■LINEヤフー従業員の情報も流出
小野委員 「どうやって流出したのでしょうか。韓国に、LINEヤフーと技術協力しているIT大手のネイバー社があります。そのネイバー社のサーバーがサイバー攻撃を受け、一部のシステムを共有しているLINEヤフーも不正アクセスを受けたとみられています」 「それによって、LINEヤフーの従業員の氏名や所属部署、メールアドレスなども流出することになりました」 有働キャスター 「(従業員に関する情報の流出は)LINEの利用者にはあまり影響がないのでしょうか?」 小野委員 「いえ、この先に怖いことがあるといいます。サイバーセキュリティーに詳しいトレンドマイクロの岡本勝之さんが着目したのは、LINEの従業員の情報が漏れたということです。『なりすましが発生する恐れがある』と指摘しています」
■なりすましに注意…メールが来たら?
有働キャスター 「どんななりすましですか?」 小野委員 「従業員になりすます、ということです。今回LINEヤフーは、被害がありそうな利用者に対して個別に連絡するといいます。そこで、LINEの担当者になりすます人物が出てきて、その担当者を装ったメールを送りつけてくるかもしれません」 「例えば『弊社から情報流出があり、実はあなたの個人情報も流出しました。ついては対応しますので…』というような文面で、担当者の名前まで記された、もっともらしいメールが考えられます」 「それにだまされて個人情報を取られたり、フィッシング詐欺に遭ったりする心配もあります」 「送られてきたメールの文章に違和感を抱くようなことがあれば注意する必要があります。怪しいファイルを開いてしまったら、(勤務先の)会社のシステム担当にすぐに連絡することも大事になりそうです」 有働キャスター 「最近、あらゆることがLINEとつながっています。お店の予約もですし、病院の予約でも病歴や薬の情報を書き込むこともあります。利用者の私たちにはどうすることもできないので、供給する側に万全の対策をお願いするしかありません」 (11月27日『news zero』より)