新しくなった〈キンプトン新宿東京〉の“ディストリクト”で、今宵は大人の時間を満喫!
“鯛のソテー 春キャベツ・クラム&チリレリッシュ 甲殻類とカレーのプロス・コリアンダーオイル”は鰤の上味を閉じ込めた魚料理。甲殻類のビスクソースは旨味抜群で、鰤の味わいをさらに引き出してくれるのだ。まぶされたスパイス、ココナッツオイルとコリアンダーのオイルによってさっぱりとした後口となる。
メインディッシュは“オーストラリア産ビーフサーロインのグリル・筍・山菜のウラブ・ピーナッツソース”。サーロインをしっかりめにグリルして、赤身の至味を強調した。タラの芽、コゴミ、ウルイなどの山菜は、インドネシア料理“ウラブ”=“ココナッツ和え”に調理されていて、新しい食味。筍のグリルはサクサクとした歯触りで、赤ワインのソースとピーナッツソースも旨い。 “お食事”がコースに組み込まれているのは、アイデアにあふれるトーマスさんならではの構成。“土鍋で炊いたご飯”はやわらかめに炊き上げられているので、米の甘味がふんだんに感じられる。青味のある山菜、旨味たっぷりの醤油麹が加えられていて、抑揚もあるのだ。
“ヴァシュラングラッセ・マンダリンとミルクのアイス”は、クラシックなデザートである“ヴァシュラン”をアーティスティックに表現したアシェットデセール(皿盛りデザート)。かたい焼きメレンゲを割ると、中からエディブルフラワーのジュレ、マンダリンとミルクのアイスクリームが現れる。フロマージュブランの優しい甘味とオレンジピールのキリッとした酸味が、白眉の変化。様々な味わいと食感に彩られていて、最後まで飽きさせない!
ハウスシャンパーニュは“デュヴァル・ルロワ ブリュット レゼルヴ”(2800円)。黒ブドウ主体で、骨格がしっかりしていながらも、泡がきめこまやか。マグナムボトルで味わいも落ち着いているので、最初の一杯はこれに決まりだ! フランスやアメリカ、オーストリアを中心にしたワインから日本酒までも取り揃えられているから、好きなものが見つかるはず。わからない時は、レストランジェネラルマネージャーでソムリエの吉田アントワンヌさんにおまかせするのも一手。 会社帰りにふらりと立ち寄ってみたり、シャンパーニュ片手にのんびり過ごしたり、予約して美食を満喫したりと、シーンに合わせて使える幅が広い。新しくなった“ディストリクト”で大人の時間を過ごしてみて。
●〈キンプトン新宿東京〉ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ(District - Brasserie, Bar, Lounge)
住所:東京都新宿区西新宿3-4-7 キンプトン新宿東京2F 営業時間:朝食7:00~11:00(10:30LO)、ランチ11:30~17:00(15:00LO)、アフタヌーンティー11:30~17:00(最終受付15:00、2時間制)、ディナー18:00~23:00(フード21:00LO、ドリンク22:30LO) TEL:03-6258-1414 ※サービス料別
文=東龍