ハイパーリキッド、独自トークン「HYPE」配布イベント実施
HYPEの配布イベント実施へ
DEX(分散型取引所)及びその基盤となる独自レイヤー1(L1)ブロックチェーン「ハイパーリキッド(Hyperliquid)」で、独自トークン「HYPE」の配布イベント「ハイプ・ジェネシス(HYPE Genesis)」が11月29日7:30(UTC:世界協定時)に実施された。 これにより、2023年11月から今年5月まで行われたポイントプログラムにてポイントを獲得した早期ユーザーに「HYPE」がエアドロップされた。 3.81ドルより取引された「HYPE」は、12月1日には一時9.87ドルまで上昇。記事執筆時点(2024.12.2 14:00)では8.65ドルを付けている。なお完全希薄化後時価総額(FDV)は82億ドル超となっており、24時間取引高は3億ドルを超えている。 「ハイパーリキッド」エコシステムの成長を支援するハイパー・ファウンデーション(Hyper Foundation)によると、「HYPE」の総供給量は10億HYPEと設定されており、配布の内訳は、「将来の排出とコミュニティ報酬」に3億8,888万HYPE(38.888%)、今回の「ジェネシス配布」に3億1,000万HYPE(31.0%)、「現在および将来のコア貢献者」に2億3,800万HYPE(23.8%)、「ハイパー・ファウンデーションの予算」に6,000万HYPE(6.0%)、 「コミュニティ補助金」に300万HYPE(0.3%)、「ハイパーリクイディティ(Hyperliquidity)」に12万HYPE(0.012%)となっている。 「ジェネシス配布」に充てられる3億1,000万HYPEは、完全アンロックとのこと。一方、「現在および将来のコア貢献者」へ充てられる2億3,800万HYPEは1年間ロックされ、権利確定は2027年から2028年に完了予定だという。 なお今回の生成イベントでは、個人投資家や中央集権的な取引所、マーケットメーカーへの割り当ては行われないとのこと。 ちなみに「ハイパーリキッド・ブロックチェーン」では、PoS(Proof of Stake)アルゴリズム「HyperBFT」を採用しており、1秒間に最大20万件のトランザクションを処理できるという。コンセンサスの達成には0.2秒しかかからないとのこと。「HYPE」は、この「HyperBFT」のステーキングトークンとして利用されるほか、ガストークンとしても機能するとのことだ。 また「ハイパーリキッド・ブロックチェーン」には、パーペチュアル及びスポット取引が可能なネイティブのDEXが統合されており、HYPE/USDCなどのペアがスポット・オーダーブック上で取引されるとのこと。さらに、ハイパーリキッドEVM(Hyperliquid EVM)と呼ばれるプログラマブルなオンチェーン環境も備えており、ネイティブコンポーネントとスマートコントラクト間の相互作用が可能となっている。 なお、ハイパーリキッドEVMは現在テストネットで利用可能だ。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)