山田ルイ53世が2人の娘に「必ず」やっていることとは 「叱らない子育て、現場レベルではちょっと難しい(笑)」
でも、プライベートの付き合いは重荷に感じるタイプ。収録のあと、ほかの芸人から飲みに誘われても断ってしまいますし、最近では連絡先を交換する流れになっても、「僕からは連絡しないです」とかおかしなことを口走る始末。全く失礼な話ですが。そんなんしてたら、スマホが全く鳴らなくなりました(笑) そういう人間ですから、番組とかでも4、5人以上の座組はしんどい。この7、8年くらいは自分の能力的にできることを誠心誠意やる、できないことはしないというスタンスで仕事をしています。そうしたら必然的に、ナレーションやラジオ、執筆とか1人でできる仕事が増えてきまして。ストレスなくやれるようになりました。良いのか悪いのかわかりませんが、仕事も増えてますね。 ――お子さんの存在がきっかけに? そうですね。子どもの存在が、そろそろ手当たり次第何でもやりますというスタンスではなく、自分のスタイルを貫いてもいいかなと、そういう勝負をしてもいいかなと思わせてくれた部分はあるかもしれません。賭けですけど(笑)。 (構成/中寺暁子) ※後編<中2から6年間「ひきこもり」…山田ルイ53世が語る不登校 「人生のすごろくを考えると、誰しもとまりうるマス目」>へ続く 〇髭男爵 山田ルイ53世/1975年生まれ。兵庫県出身。関西の名門男子校、六甲学院中学校に進学後、中2から6年間引きこもりに。20歳のときに愛媛大学法文学部に入学。同大を中退して上京、99年お笑いトリオ髭男爵を結成、翌年ひぐち君とのコンビに。2008年、「ルネッサーンス!」とワイングラスで乾杯する貴族漫才で一躍人気に。テレビのコメンテーターやラジオ、執筆など幅広く活躍。著書に『ヒキコモリ漂流記 完全版』(角川文庫)、『一発屋芸人列伝』(新潮社)、『一発屋芸人の不本意な日常』(朝日新聞出版)、『パパが貴族』(双葉社)などがある。
中寺暁子