原油10~15ドル急騰、イスラエルがイラン攻撃すれば-アンデュラン氏
(ブルームバーグ): イスラエルがイランの輸出施設を攻撃した場合、原油価格はバレル当たり10-15ドル急騰する可能性があると、ヘッジファンドマネジャーのピエール・アンデュラン氏が予想した。
アンデュラン氏は8日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じ、このような攻撃は1日当たりおよそ170万バレルに影響すると語った。日量1億バレルの市場において、形勢を一変させる出来事ではないが、世界の供給を引き締め、先物相場を押し上げるには十分だ。
商品に特化したアンデュラン・キャピタル・マネジメントを経営する同氏は「在庫が少ないため、短期的なリスクは価格上振れだ」と指摘した。
それでも、需要の伸びが鈍化し、世界中の供給が増加しているため、市場は中期的には「弱気バイアス」がかかっていると、アンデュラン氏は述べた。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」は当面、削減している生産量を復活させる必要はないとも話した。
原題:Oil Could Surge $10-15 If Israel Strikes Iran, Andurand Says(抜粋)
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Annmarie Hordern, Jonathan Ferro, Grant Smith