【2025年政界予想図】安倍昭恵さん“トランプ夫妻”電撃面会は「安倍派復権」の引き金となるか
2024年の「今年の漢字」が「金」だったように、自民党派閥の裏金事件は、「政治とカネ」の根深い問題を浮き彫りにした。特に最大派閥だった「清和政策研究会」(安倍派)は、多額の裏金づくりの温床となっていたことが発覚し、派閥は解散。24年10月の衆院選でも旧安倍派の多くの議員が落選した。そんな中、12月15日に安倍晋三元首相の妻・昭恵さんがアメリカのトランプ次期大統領夫妻と面会を果たしたことは大きな話題となった。昭恵さんの“電撃面会”を足がかりに、旧安倍派はまた息を吹き返すことができるのか。専門家に取材した。 【写真】昭恵さん訪米の「バック」にいたとささやかれた元首相はこちら * * * 24年12月15日、昭恵さんはフロリダ州パームビーチのトランプ夫妻の邸宅「マール・ア・ラーゴ」で夕食をともにした。同年11月には石破茂首相もトランプ氏と早期会談を模索したが、トランプ氏側の都合により断念した経緯がある。今回、トランプ氏が石破首相よりも先に昭恵さんとの面会に応じたことにはさまざまな臆測を呼んだが、どんな意図があったのか。政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう語る。 「日本のメディアは深読みして大騒ぎしましたが、昭恵さんの場合は、あくまで個人的なつながりがあったから会えたというだけです。夕食会のときに、いろんな話が出たかもしれないけれど、彼女は基本的に会話の中身を何も語ってはいない。面会に何か意図があれば含みを持たせる発言があってもおかしくないが、それがないことを考えると、政治的、外交的な目的がある会食ではではなかったということでしょう」 昭恵さんは12月22日、東京都内で講演したが、トランプ氏との面会については、「まあいい夕食会だった、ということに留めておきたいと思います」と言っただけで、それ以上の中身は一切、明かさなかった。 その後、FNNプライムオンラインは、昭恵さんとトランプ氏の面会は麻生太郎元首相の側近の薗浦健太郎元衆院議員がトランプ氏に近い人物を通じて調整し、実現にこぎつけたと報じた。面会にも同席していたという。昭恵さんがトランプ夫妻と面会した背景には、麻生氏の思惑が絡んでいるのか。自民党の元衆院議員はこう推察する。