阪神・岩崎 玩具の寄贈式に出席 チャリティー活動「どんどん皆にやっていってほしい」後輩に呼びかけ
阪神・岩崎優投手(33)が5日、西宮市内の市立浜脇幼稚園を訪れ、玩具の寄贈式に出席した。 レギュラーシーズンの登板数に応じた120万円(60試合登板×2万円)相当の「ターゲットゲーム(的当て)」を自身の出身地である静岡市清水区と西宮市の児童福祉施設などに寄贈。阪神のキッズユニホームを着用した園児20人と交流し、後輩選手にチャリティー活動への積極参加を呼びかけた。 「もう少し早く(活動を)やってもよかった。どんどん皆にやっていってほしい」 21年に始めた同活動が評価され、11月にはチーム内で社会貢献活動やファンサービスに取り組んだ選手をたたえる若林忠志賞も受賞した。現在は岩貞、青柳、近本らが野球用品や図書カードなどを寄贈、公式戦招待で子供たちに夢を与えている。慈善、義援の輪をもっと広げたい――。スター選手でなくても、年齢が若くても、できることは必ずある。 「早すぎるとか、そういうことはない。どんどん、何でもいい」 能見篤史氏(本紙評論家)や藤川球児監督らも、現役時代はチャリティーを実施。脈々と受け継がれる「絆」。次世代へとバトンをつなぐためにも、己の奮闘は欠かせない。 「変わらずやっていけたらいい。具体的な数字はないが、1年間普通に1軍にいたら、少なくとも50(試合)には乗る。(60試合?)その近くにはなる」 思い描くのは、藤川球児(05~08年)以来の3年連続60試合登板だ。役割は守護神。投げれば投げるほど、勝利と贈呈玩具は増える。園児の笑顔を力に変え、虎の鉄腕が淡々と職務を遂行する。 (八木 勇磨) 【主な現役選手の貢献活動】 ★近本 甲子園の試合に「近本シート」を設置し、出身地・淡路市の市民を招待。 ★岩貞 16年発生の熊本地震で被災した故郷の復興支援として、成績に応じた義援金や野球用品を寄贈。 ★青柳 地元・横浜市鶴見区の小学校や保育園に通う子どもたちを対象に、勝利数に応じた金額分の本を寄贈。 ★原口 大腸がんを発病した経験から、がん啓発グッズを販売し、収益をがん患者支援団体に寄付。