「検察なめんなよ」取り調べ映像、法廷で再生へ プレサンス国賠訴訟
大阪地検特捜部に逮捕され、無罪が確定した不動産会社元社長が国に損害賠償を求めている訴訟で、元社長側は9日、検事による取り調べ映像を大阪地裁の法廷で再生することを明らかにした。「検察なめんなよ」と怒鳴ったり、机をたたいたりする様子が記録されている。 【図解・写真】プレサンス国賠訴訟を巡る構図 「プレサンスコーポレーション」(大阪市)元社長の山岸忍氏(61)側は違法な捜査だったと主張。山岸氏の元部下に対する田渕大輔検事(52)の取り調べについて、その様子を収めた映像の開示を求めていた。最高裁は10月、約17時間50分のデータを提出するよう国に命じていた。 山岸氏側はこのデータのうち、約5時間分の映像について地裁に提出。9日に開かれた非公開の協議で、怒鳴る場面などを中心に抜粋し、約20分に編集した映像を次回の口頭弁論で流すことを決めた。期日は20日。 田渕検事は元部下を精神的に追い込んだとして、特別公務員暴行陵虐の罪で刑事裁判が開かれることが決まっている。【木島諒子、高良駿輔】